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クマは日本の森林を代表する大型動物で、森の生態系を作る重要な生物です。
1992年ワシントン条約の第八回会議が京都で開催されました。
このとき、クマはワシントン条約付属書1に、パンダ、ゴリラ、日本カワウソとともに記載され、日本政府も承認している
国際的な保護動物
なのです。
クマの足跡
ワシントン条約は1972年の国連人間環境会議に端を発して、商取引の禁止・規制のみならず、
【生息地での無秩序な捕獲を抑え、絶滅の恐れのある野生動植物の保護】
を目的としています。
クマの糞
クマは国際的に厳しく保護対象になっているにもかかわらず、
日本では雌雄の区別なく、子連れの母親グマまでもが、人目につけば有害獣として殺戮され続けています。
ワシントン条約の京都会議では、日本国民が高価に売れるクマ胆採取の目的で、クマ捕獲を野放しにしているとの批判が各国から上がりました。
クマを日本オオカミや日本カワウソ、トキと同じ運命にしたら、文化国家の名に恥じることになります。
クマによる傷害がスズメバチのそれよりも少ないといっても、クマ剥ぎなど農林業に被害があると、保護一辺倒にはいかないのかも知れません。
でも、国際的に希少になっているクマと、いかに共生して行くかを真剣に検討する時期になっていると思います。
岐阜県哺乳動物調査研究会【ツキノワグマ】岐阜新聞社発行(1993年)より
【クマにこだわる人々】
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ツキノワグマ痕跡写真集
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