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721系:交流型近郊電車最終更新日:2020年11月9日721系:交流型近郊電車


                

※721系:交流型近郊電車(JR北海道)
721系:交流型近郊電車

721系:交流型近郊電車721系:交流型近郊電車の詳しい説明です。

製造年:1988
〜2003年
編成規模:135両
受賞経歴:なし
配置会社:JR北海道
(2020年現在)
最高運転速度
120km
→130km(改造)
主電動機(モーター):サイリスタ位相制御(5次車)
VVVFインバータ制御(6次車以降)
集電(パンタブラフ):シングルアーム式
主な運用路線
函館本線、室蘭本線、千歳線、札沼線
【解説】
 開発の経緯と現在:札幌圏の人口の一極集中により輸送力増加が続いており朝のラッシュ時には乗降時間がかかっていた。

JR化前から使用していた711系や50系客車列車では、ラッシュ時の運用に対応しきれないため加減速性能に優れた車両が必要で

内外装の仕様を一新した新形式として開発された車両が721系です。1988年11月に営業運転を開始しました。

通勤輸送対応上、1両当たり3ドアとしました。川崎重工業、日立製作所と東急車輛で135両が製造されました 。
 現在、札幌圏の通勤列車と千歳空港へのアクセス列車に使用されています。731731系:交流型近郊・通勤電車、733733系:交流型近郊電車や735系735系:交流型通勤電車との混結運用もあります。
 車両の特徴と車内について:車体は、軽量ステンレス製で、正面窓直上部に設けた灯火類を保護ガラスで覆った前面形状は

キハ183系500番台に似た貫通式です。

客用扉は片開き式で3ドアです。北海道の普通列車用車両として初めて冷房装置を装備し、各車の屋根上に集中式冷房装置

を1基搭載しています。側窓は大型の固定窓で、8次車以外は冷房故障時の換気のため一部が開閉できるようになっています。

室内は寒冷対策として両開き式の仕切扉を設けたデッキがあり、客室は前後2室に分かれています。座席は2−2列の転換クロスシートで、

デッキ隣接部のみは仕切り扉の開口寸法をとる必要から1−1列になっています。指定席「Uシート」として使用される車両にはフリーストップ式

のリクライニングシートを設置しています。

 改造について:Uシート設置や最高運転速度の130kmへの向上、電動機構のVVVFインバータ化、転落防止幌設置など

製造年代により異なりますが随時実施されています。車両番号に+3000した3000・4000・5000番台の車両があります。

 列車編成は、3・6両編成で、全て札幌運転所に配置されています。731、733、735系との併結運転が可能です。

かつては、区間快速(「いしかりライナー」)列車としての運用もありましたが、2020年3月14日ダイヤ改正で廃止されました。

JR他社や近鉄もこの時期に近郊型電車を製造しています。
JR東海の311系311系:直流型近郊電車、JR西日本の221系221系:新快速・快速用、JR九州の811系811系:JR九州快速用近鉄の5200系5200系:通勤型3ドアなど共に
転換式クロスシート車です。他の転換式クロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

【画像解説】
@初期クロスシート座席
A後期クロスシート座席
B行先表示器
C中間Uシート車
D先頭Uシート車
@721系:初期の転換式クロスシートA721系:後期の転換式クロスシートB731系:行先表示(方向幕)C721系:中間Uシート車D721系:先頭Uシート車