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731系:交流型近郊・通勤電車最終更新日:2025年4月6日731系:交流型近郊・通勤電車


                

※731系:交流型近郊・通勤電車(JR北海道)
731系:交流型近郊・通勤電車

731系:交流型近郊・通勤電車731系:交流型近郊・通勤電車の詳しい説明です。

製造年:1996
〜2006年
編成規模:63両
(3両x21編成)
受賞経歴:1997年に鉄道友の会よりローレル賞受賞
配置:札幌運転所
(2025年現在)
最高運転速度
120km
130km(設計上)
主電動機(モーター):IGBT素子VVVFインバータ制御
集電(パンタブラフ):シングルアーム式
主な運用路線
函館本線、室蘭本線、千歳線、札沼線
【解説】
 開発の経緯と現在:札幌圏の人口の一極集中により輸送力増加が続いており朝のラッシュ時には乗降時間がかかっていた。
JR化前から使用していた711系では、JR化後に導入された721系721系:交流型近郊電車と比較して1.7倍の時間がかかっており、その711系の置換えと
721系との走行性能の統一を兼ねて製造されました。通勤輸送対応上ロングシートとしました。

川崎重工業と日立製作所で63両が製造されました 。
 現在、札幌圏の通勤列車と千歳空港へのアクセス列車に使用されています。721、733733系:交流型近郊電車や735系735系:交流型通勤電車との混結運用もあります。
 車両の特徴と車内について:先頭部は721系と同様貫通式ですが、踏切事故の際に乗務員を保護する観点から高運転台構造

(運転士目線位置:レール面3m)とし、加えて衝撃吸収構造とし、冬季対策として、前照灯は全6灯(腰部の2灯はHID)としたほか、

スノープラウ兼用の大型スカート、高速ワイパーを装備。正面貫通扉には、増解結時間短縮のため自動幌装置が採用されました。

先頭の運転台は731・735系に似た形状です。車体はステンレス鋼(前頭部のみ普通鋼)です。

側面客用扉は各車両とも3か所で、冬期の使用環境を考慮して片引き式とし、有効開口幅は1、150mmです。

高さは1、850mmとしています。

インテリアは艶消しのグレーを基調としています。一方で乗降口付近は視認性向上のため黄色としています。

乗降時間短縮のため、車内は全てロングシートで、3・5・3人(先頭車前位寄りのみ3・4・3人)にスタンションポールで区分されています。

新製時点では、座席モケットは紫色(優先席は灰色)でした。

また、従来の北海道向け車両の出入り台に存在した客室仕切は廃止。代わって暖気・寒気進入抑制の観点から、客用扉上部と左右には

エアカーテン、ボタン開閉式の半自動ドアを装備し、加えて遠赤外線暖房、温風暖房や固定遠赤外線暖房も装備しています。

また、一部の出入り台付近は跳ね上げ式の座席を装備しています。

このほか、ドアチャイム・自動放送装置・3色LED式車内案内表示装置(各乗降扉上部で、左右で千鳥配置)を装備しています。

便所は先頭車両に和式のものを設置しています。

 列車編成は、3両編成で、全て札幌運転所に配置されています。

函館本線の小樽〜滝川間、札沼線の全線、千歳線・室蘭本線の札幌〜苫小牧間で運転されています。
また、通勤型気動車のキハ201系キハ201系:近郊・通勤形一般気動車との併結・協調運転も可能です。(キハ201系は731系の気動車版です)
かつては、区間快速(「いしかりライナー」)列車としての運用もありましたが、2020年3月14日ダイヤ改正で廃止されました。

【画像解説】
@ロングシート座席
A半自動ドアスイッチ
Bキハ201との強調運転
@731系:普通座席のロングシートA731系:半自動ドアスイッチB731系:キハ201との併結運転