開発の経緯と現在:札幌圏の人口の一極集中により輸送力増加が続いており朝のラッシュ時には乗降時間がかかっていた。
731系
電車と基本構造を同一にし、電化区間では併結(協調)運転をすることを目的とした意欲的な車両です。
気動車では久々の通勤向けの車両であり、車内はオールロングシートとなっています。
また、車体傾斜装置などの装備を持ち、特急形のキハ261系
開発にも影響を与えました。
3両1編成で、改造車を除けば一般用気動車における中間車の存在も久しぶりのもの。
川崎重工業と日立製作所で63両が製造されました 。
現在、札幌圏の通勤列車と、札幌〜蘭越間の快速「ニセコライナー」にも使用されています。
車両の特徴と車内について:先頭部は721系と同様貫通式ですが、踏切事故の際に乗務員を保護する観点から高運転台構造
(運転士目線位置:レール面3m)とし、加えて衝撃吸収構造とし、冬季対策として、前照灯は全6灯(腰部の2灯はHID)としたほか、
スノープラウ兼用の大型スカート、高速ワイパーを装備。正面貫通扉には、増解結時間短縮のため自動幌装置が採用されました。
先頭の運転台は731系に似た形状です。車体はステンレス鋼(前頭部のみ普通鋼)です。
何もかも731系とほぼ同じです。
列車編成は、3両編成で、全て札幌運転所に配置されています。
もちろん、通勤型電車の731系との併結・協調運転も可能です。(キハ201系は731系の気動車版です)
富士重工業で、12両が生産されました。