開発の経緯と現在:常磐線の特急用車両である485系
電車の置き換え用として導入され、基本7両編成9本、付属4両編成9本の計99両
川崎重工業にて製造されました 。(直流1500Vと交流50hz20000Vで、交流60hzは未対応です)
新製時は、全編成が勝田車両センターに所属していましたが、現在は、直流化改造された53両が大宮総合車両センターに所属しています。
「スーパーひたち・ひたち」としての歴史:1989年3月11日に「スーパーひたち」として常磐線でデビューしました。
1990年2月に上野〜水戸間で130kmの最高運転速度が実現し、1998年には485系からの置換えが完了しました。
1997年からE653系による「フレッシュひたち」が誕生。しばらくE653系との共同運用が続きました。
2012年にE657系
が651系とE653系
の置換え用として誕生、651系は、2015年3月のダイヤ改正で「ひたち」の運用から撤退。
上越線・高崎線系統の特急としての再デビュー:同系統で運転されている「草津」、「あかぎ」、「スワローあかぎ」の185系を置換えるため
改造工事を実施し、大宮総合車両センターに基本7両編成6本と付属4両編成3本を配属されました。
交流機器の撤去による直流化改造、降雪対応としてスノウプラウ設置、パンタグラフを菱形のPS26形からシングルアーム式のPS33D形へ交換。
2014年3月から随時、185系
を置換えていきました。
直流1500Vと交流50hz20000Vの電化区間で走行可能な編成は、2020年6月で廃車となりました。(いわき〜竜田間の普通列車で運転)
東日本大震災の影響をかなり受けた電車です。また、付属編成は小田原〜伊豆急下田間の快速「伊豆クレイル」としての運転もありました。
2020年3月29日で運転は終了しました。座席は全て指定席のグリーン座席で、2016年7月16日からの運転でした。
伊豆方面の特急列車は、E261系
の「サフィール踊り子」、E257系
と185系の「踊り子」が運転されています。
現在、上野・新宿〜前橋・長野原草津口間の特急「あかぎ・スワローあかぎ・草津」で運転されています。
「ひたち」は、全てE657系に置換えられ、常磐線への復帰は不可能になりました。
が、臨時列車の運転で、武蔵野線、中央本線、横須賀線、川越線、両毛線などの入線実績があります。
座席は、普通座席とグリーン座席の2種類で、普通座席は97cm、グリーン座席は116cmのシートピッチで、読書灯が設置されています。
タキシードボディーの華麗な姿は、今も健在です。末長く使用してもらいたいですね!!