開発の経緯:直流用特急形電車(183・189系)や、波動輸送用に転用していた直流用急行形電車(165・169系)の置換えのために
2001年より投入した新世代の特急電車です。「シンプルさの中のくつろぎ」を開発コンセプトに、快適性の向上を主眼に製造されました。
当初は、中央本線の「あずさ・かいじ」で使用が開始されました。車内の座席の模様や車体横のロゴも甲州の武田信玄公の家紋である
”武田菱”が描かれています。
「踊り子」用車両としてリニューアルにあたり、車体は、伊豆の空と海の色をイメージした「ペニンシュラブルー」を基調としたデザインに変更
窓側座席への電源コンセント設置、1・9号車への荷物置き場の設置などがされました。4号車のグリーン車は、元々半室グリーンの車両
でしたので普通座席部分をグリーン座席に置換え、窓間隔が普通車仕様で、窓割が合わず眺望に難のある座席が存在します。
踊り子への改造対象は、中央本線で使用していた0番台と房総方面で使用していた500番台で、大宮総合車両センター、
長野総合車両センターと秋田総合車両センターで実施されました。改造後は、2000番台(付属編成は2500番台)になり、
基本編成は9両です。また、修善寺方面の付属編成は5両編成となります。185系は基本10両+付属5両です。
車内は全座席に窓側横に電源コンセントが装備されています。全車禁煙で喫煙スペースはありません。
2020年3月14日から「踊り子」として運転開始されました。
海岸線(相模湾)の景色、すばらしいです!!(晴天のときは、伊豆大島や伊豆諸島が望めます)
現在運転されている列車は下記です。
「踊り子」:池袋・東京〜伊豆急下田・修善寺、「しおさい」:東京〜佐倉、「わかしお」:東京〜安房鴨川、「さざなみ」:東京〜君津
「湘南」:新宿・東京・品川〜平塚・小田原
2021年3月13日のダイヤ改正で、「踊り子」の運用は、国鉄型の185系
から全てE257系へ置換えられました。
製造は、日立製作所、近畿車輛と東急車輛の3社です。
特急電車の保有両数は、JR西日本の683系
が270両で日本一でしたが、289系
電車の改造で80両以上が充当され、
現在、E257系が239両で、日本一の最多保有両数になっています。