開発の経緯と現在:常磐線の特急用車両である485系
電車の置き換え用として導入され、日立製作所、近畿車輛、東急車輛にて製造。
現在、7両編成1編成が勝田車両センターに、残りの7両編成7編成と4両編成4編成が新潟車両センターに所属しています。
いなほの歴史:1969年に80系気動車の運用で、上野〜秋田間の特急列車として誕生。
1972年に485系に置き換えられ、その後エル特急として増発、当時は食堂車とグリーン車1両の堂々たる12両編成でした。
(青森まで運転される列車もありました)
E653系が導入されるまでは、485系での運転が継続され、改造されたり、編成を短くするなどの対策が施されていました。
2012年から随時E653系に置換えられ、2014年に定期列車の置換えが完了。
E653系は651系
とともに常磐線の「ひたち」で運転されていましたがE657系
の増備により新潟地区へ転出しました。。
2015年3月の北陸新幹線の金沢開業時に、「しらゆき」(新潟〜上越妙高・新井間)が新設されました。
車両の構成と車内について:「いなほ」はグリーン車1両、普通車6両の7両編成、「しらゆき」は普通車4両のみの4両編成です。
グリーン車と普通車はともに2−2列のシートです。グリーン車の車端部分にはフリースペースのラウンジが設置されています。
直流1500Vと交流50/60hz20000Vの電化区間で走行可能です。JRの全ての電化区間を走行できます。
国鉄時代には、485系が、東北から九州への転配属や九州から東北・北陸への転配属がかなり頻繁に実施されましたが
E653系については、その可能性は低いと想像します。
甲子園球場で行われる高校野球関係の輸送で関西地区に顔を出す可能性はあります。