若くして自らの生命を閉じた彼を悼むれば、カール・ブッセの(うた)が似合う。

山の彼方の空遠く幸い住むと人のいう。

ああ、われひとと()めゆきて、涙さしぐみかえりきぬ。

山のあなたになお遠く幸い住むとひとの言う。

                 (上田敏 訳)

彼は、私の人生で最も心を砕き、大切にした存在であった。この手記は、その
喪失と彼へのレクイエムである。

作者プロフィール

第1章 葬送 1,事件
2,その時
3,涙雨
 4,救い
 5,絆
第2章 自立  なぜを問う   1,最初の世界
 2,親離れ
 3,友だち
 4,中学校
 5,挫折
 6,新たな出発―上京
 7,心のスタイル
 8、社会への目
第3章 追憶  1,自死
 2,運命の出会い
 3,自分を創る

終 章 答えの見えない問い
 1,されど漫画
 2,メッセージ

目次

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