1995年5月から運転された振り子式(制御式振り子)の特急型電車です。
6両編成が基本で、多客期には、付属の4両編成を増結して10両編成で運転されることもあります。
(しなのの歴史):1953年に名古屋〜長野間の準急列車として運転開始、1958年に急行列車に格上げ。
1968年10月から、高出力・高馬力の181系気動車特急で運転、その後1973年に中津川〜塩尻間の電化完成で、
381系
の振り子式特急電車に置換えられました。(381系電車は、現在でも岡山〜出雲市間の「やくも」で運転されています)
1995年より随時、383系への置換えが始まり、2008年5月で置換え完了しています。
車両の客室は、普通車、グリーン車の2種類、窓が大きく座席のひじ掛けと窓枠が373系
やキハ85系
と同様同一の高さです。
狭いトンネル断面に対応するため、パンタグラフは特殊な構造となっています。
運転区間は、名古屋〜長野・白馬です。車掌・運転士は、塩尻駅でJR東日本に交代します。2016年3月のダイヤ改正までは、
大阪への直通列車が1往復(9号と16号)運転されていました。441.2km(大阪〜長野間)と当時の在来線昼間特急の最長距離を
誇っていました。車掌・運転士も米原駅でJR西日本に交代、京阪神地区でワイドビューチャイムが聞ける列車でした。
現在の定期列車の在来線昼間特急最長距離は、413.1kmのJR九州「にちりんシーガイア」(博多〜宮崎空港)です。
製造は、日本車輛、川崎重工業、日立製作所です。2022年3月のダイヤ改正で「ワイドビュー」の愛称はなくなりました。