JR特急のご紹介


キハ85系:JR東海最終更新日:2023年2月7日キハ85系:JR東海


         

※JR東海キハ85形:気動車特急(「ひだ・南紀」)
キハ85系:JR東海特急型気動車

キハ85系:JR東海JR東海:キハ85形「ひだ・南紀」の詳しい説明です。

製造年:1989年
〜1992年
編成規模:80両
受賞経歴:1989年に日本産業デザイン振興会より
グッドデザイン賞受賞
1990年の鉄道友の会のブルーリボン賞は次点(651系が受賞)
配置区:名古屋車両区
(2020年現在)
最高運転速度
120km
動力方式:ディーゼル(カミンズ社製:C−DMF14HZ形)
集電(パンタブラフ):なし
主な運用路線
関西本線、紀勢本線、参宮線、伊勢鉄道線、東海道本線、高山本線など
【解説】
 開発の経緯:JR東海管内の中でも有数の観光地である高山。高山の名古屋を結ぶ「ひだ」に使用されている80系気動車の老朽化しており

観光輸送には適さなくなってきていました。そのためサービス向上を狙い、1989年にJR東海初の特急形気動車として誕生したのが

キハ85系です。1992年には、80系気動車を使用していた南紀方面の「南紀」にも投入され、これを全て置き換えました。

 車両の特徴:JR東海の特急に”ワイドビュー”という愛称を最初に付けられたこの車両は、その名にふさわしく非常に開放的で窓からの

眺望も眺めやすくなっており、居住性もキハ80に比べて大幅に向上。また、先頭車両の形状は非貫通型と、増結を考慮した貫通型の

2種類があり、需要に柔軟に対応しています。さらに、小ぶりながら絵入りトレインマークも付いています。

 車両は、普通車主体のキハ85、半室グリーン車のキロハ84、グリーン車のキロ85などで、構成され、需要に応じて柔軟な編成を組むことが

可能になっています。客室の通路と座席には段差があり、ひじ掛けと窓枠の位置が同じ高さになっております。

 「ひだ」の1往復は、岐阜駅から大阪駅に直通する列車で、途中の米原駅で、車掌がJR西日本に代わります。JR西日本の京阪神地区で
ワイドビューチャイムが聞ける唯一の列車です。(2016年3月までは、長野からの「しなの」383系:ワイドビューしなのも大阪まで運転されていました)
 「南紀」も新宮駅で、JR西日本の車掌に代わります。紀伊勝浦駅までの一駅ですが、ワイドビューチャイムが聞けるかも?

 製造は日本車輌製造・新潟鐵工所・富士重工業の3社です。2022年3月のダイヤ改正で「ワイドビュー」の愛称はなくなりました。

現在運転の列車は、「ひだ」:大阪・名古屋〜高山・飛騨古川・富山、「南紀」:名古屋〜新宮・紀伊勝浦
製造から30年以上も経過しており、HC85系HC85系:ひだ・(南紀:2023年7月から)の置換えが進行中です。
HC85系は、2019年に1編成が登場したハイブリッド気動車で、いろいろな走行試験を実施、2022年7月から順次「ひだ」への置換えが

進捗して2023年3月のダイヤ改正で全列車の置換えが完了。「南紀」も2023年7月から投入予定となっています。

ワイドビューチャイムがなくなり少々寂しいですが・・・

【画像解説】
@A普通車
Bグリーン車

(2−2列:半室)
Cグリーン車
(1−2列:全室)
@キハ85系:普通車の座席青ベースAキハ85系:普通車の座席赤ベースBグリーン車の座席(2−2列:キロハ84)Cグリーン車の座席(1−2列:キロ85)