1995年10月から運転された特急型電車です。
3両編成が基本で、多客期には、6両編成で運転されることもあります。
(開発の経緯と運用):身延線や飯田線で運転されている165系急行電車の老朽化と内装の陳腐化が顕著で、その置換えとして、
中距離用の特急列車に格上げして登場しました。
1996年3月から、東京〜静岡間の特急「東海」、東京〜大垣間の夜行快速「ムーンライトながら」で、2009年3月まで運用されていました。
特急「東海」は2009年3月で廃止、「ムーンライトながら」は2009年3月からJR東日本の189系、185系
に置換えられました。
現在は、特急列車として「ふじかわ」の静岡〜甲府間、「伊那路」の豊橋〜飯田間で運転されています。
また、特急列車の運用間合いで、「ホームライナー」や熱海〜静岡間の普通列車としての運用があります。
車両の客室は、普通車のみで車端部にコンパートメント(4人座席)があります。窓が大きくキハ85系
や383系
と同様、
ひじ掛けと窓枠が同一の高さです。また、狭いトンネル断面に対応するため、パンタグラフは特殊な構造となっています。
客室と車両ドアの仕切りはありません。ドア付近は、透明のアクリル板で仕切る構造です。
製造は、日本車輛、日立製作所です。2022年3月のダイヤ改正で「ワイドビュー」の愛称はなくなりました。