開発の経緯:四国島内の高速道路網整備に伴い、特に四国山地を縦断し急勾配・急カーブが続く土讃線における特急列車の速度向上を
目的としてJR四国と鉄道総合技術研究所(鉄道総研)が共同で開発しました。
西暦2000年を目前に開発されたことから、『2000系』という、国鉄式の「キハ」等の文字を使用せず四桁数字だけで表記する私鉄車両のような
形式称号が付与され、以後、JR四国の新製車両はすべて四桁数字の形式称号を名乗ることとなりました。
また、四国内での需要を考え、2両編成での運用が出来るように設計され、分割併合や増結が容易なように前面は貫通型となっています。
運転手の助手席側は解放され、前面展望が楽しめるように設計されています。
1989年3月に、試作編成(TSE)が「南風」と「しまんと」に使用されました。以後、量産編成が随時キハ185系
を置換えていきました。
1995年には、改良型のN2000系が導入され、「うずしお」、「あしずり」、「宇和海」で、使用が開始されました。
2000年から「アンパンマン列車」が登場、2010年から順次リニューアル工事が実施されています。
2両編成の運用が多く、グリーン車も普通車との半室構造の車両も存在しています。一部、土佐くろしお鉄道所有の車両もあります。
現在運用されている列車は、下記です。(2700系
や2600系
との混結編成もあります。)
「南風」:岡山〜高知、「しまんと」:高松〜高知、「あしずり」:高知〜中村、「うずしお」:岡山〜徳島、「宇和海」:松山〜宇和島
予讃線を走行する列車で岡山から来る列車とは、宇多津駅または、多度津駅で分割・併合します。(「南風・しまんと・うずしお」など)
製造は富士重工業です。