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キハ66系:JR九州最終更新日:2020年8月30日キハ66系:JR九州


         

※JR九州キハ66系:近郊形気動車
キハ66系:JR九州近郊型気動車

キハ66系:JR九州JR九州:キハ66系近郊形気動車の詳しい説明です。

製造年:1974
〜1975年
編成規模:30両
受賞経歴:1976年に鉄道友の会よりローレル賞受賞
配置区:長崎車両センター
(2020年現在)
最高運転速度
95km
動力方式:ディーゼル:DML30HSH形
集電(パンタブラフ):なし
主な運用路線
関西本線、紀勢本線、参宮線、太多線、高山本線など
【解説】
 開発の経緯:1975年山陽新幹線の博多開業に伴う、筑豊・北九州地区の輸送力増強用として製造されました。

 車体は全長21.3m車幅2.9mと急行形気動車同等の大型車体で、2両1ユニット運用を前提で設計されたため片運転台を採用しました。

 車内はデッキはなく、ドア両脇をロングシートとした他は転換式クロスシートです。(ロングシート隣接部と車端部は固定式)。

 当時の国鉄車両で転換式クロスシート使用例は新幹線0系電車を除いて存在せず、急行形車両を凌駕する「新幹線並みの設備」でした。

 冷房装置も通勤形・近郊形電車で実績のあるAU75形集中式冷房装置を車体中央部屋上に各車1基搭載しています。
 台車も空気ばねを採用し、その後の117系117系:新快速・快速用近郊型電車の設計に大いに参考になる事例となりました。
 1975年3月より運転を開始、2001年の筑豊・篠栗線の電化まで筑豊・北九州地区で使用されました。

 電化開業後は、長崎・大村地区へ転属しました。

 その後、ワンマン運転対応やリニューアル工事を実施、大村線、佐世保線の「シーサイドライナー」の運転にも投入されています。

 その他、色々なイベントでの運用も担当、そろそろYC1系ハイブリッド気動車に置換られる予定です。

 現在の主な運用は、長崎本線、佐世保線、大村線のローカル列車です。8編成16両が健在です。

 製造は新潟鐵工所と富士重工業が担当しました。

 他の転換式クロスシートの車両については、座席のご紹介をご覧ください。

【画像解説】
@クロスシート
A動力台車

(DT43)
Bシーサイドライナー色
Cハウステンボス色
@キハ66系:転換式クロスシートAキハ66系:動力台車Bキハ66系:シーサイドライナー色編成Cキハ66系:ハウステンボス色編成