開発の経緯と現在:青函トンネルを経由して青森と函館を結ぶ快速列車(ED79牽引で50系や14系客車を連結)の置換え用として導入。
連続勾配と高湿度などの悪条件の青函トンネルでの運用を考慮して2002年から2011年まで、川崎重工業と東急車輛にて製造されました 。
現在は、「ライラック」の運用のみで、全車両、札幌運転所に所属しています。
当初は、函館運転所に所属していました。全般検査は、苗穂工場(札幌)でしたので、非電化区間がありディーゼル機関車で回送されていました。
歴史:2002年12月に「スーパー白鳥」として誕生しました。東北新幹線の盛岡〜八戸間の延伸開業で、八戸〜函館間の運転。
2010年12月に東北新幹線の八戸〜新青森間の延伸開業で、新青森・青森〜函館間の「スーパー白鳥」運転。
2016年3月に北海道新幹線の開業(新青森〜新函館北斗間)で、同年3月21日の最終運転後、「スーパー白鳥」廃止。
2017年3月のダイヤ改正で、函館本線の札幌〜旭川間の「ライラック」として復活。
車両の構成と車内について:グリーン車は半室1両(1−2列シートで定員15名)、普通車5両の6両編成です。
交流50hz20000Vの電化区間で走行可能です。先頭車両の運転台は、キハ261系
に似た貫通扉を設けた独特な形状です。
最高速度は、120kmですが、「スーパー白鳥」時代は、140kmでした。
後輩の789系1000番台(「カムイ」、「すずらん」)
とともに最北の大地を疾走する電車特急です。