「よし、実は・・・・・」と、イボタノキは話し出しました。
その様子は、まるで雲が丘の上にどさっと落ちて来たようでした。
それからの時間は、あっという間に過ぎ、やがてハニーフウが穴から出て来る時間になりました。
「良いかい」「万事、了解」
それぞれの持場につきました。
     ♪♪ ♪ ♪♪
ハニーフウは、何も気付かず、のそのそと、良い香りを出しながら歩いて行きます。
「ほっほっ、今日もこの丘の虫たちを食べてやろうかな。虫たちは私の身体の美しい色を、もっともっと美しくしてくれる。ほっほっ」

「ハニーフウは、朝が苦手なんだって。だから、朝一番にヤマホタルブクロさんからミツバチさんに僕のところまで来て欲しいって伝えてもらんだ」
話の途中で、ポーンとヤマホタルブクロが咲きながら
「良いアイデアよ。私の仲間が今、咲こうとしているのよ。きっと、『ゆうすげの丘』のミツバチさんにきっと私たちの声が届くわ」
「ありがとう。これしかない。やってみようよ。だまって悪い奴の言いなりは、ごめんだもの」
「そうだ」「そうだ」と、みんな賛成しました。

もうすぐ、太陽が昇る。イボタノキは、ヤマホタルブクロにお願いしました。ヤマホタルブクロたちの声は、それはそれは大きな声でした。その声は、伊吹山の三合目付近の蜂たちに、全て伝わりました。

「ミツバチ君だけには任せられない」と、言って、足長蜂たちも仲間と共に、一斉に集合しました。その数はといえば、まるで雲のようにみえました。まっくろい固まりがイボタノキのまわりを囲みます。
「君の伝言を聞いてやってきたよ。どうしたらよいかの」
 ミツバチや足長バチが、イボタノキに聞きます。
「僕の思ったとおりだ。これだけの蜂さんの数だったら、もうこの計画は成功だよ」
「詳しく教えて」

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