開発の経緯など:JR発足当時、鳥取から山陰本線、播但線を経由して運転されている「はまかぜ」は、181系気動車を使用していました。
国鉄時代の1968年から製造されていた181系は老朽化も激しく置換えの時期に来ていました。
2010年に待望の新型の大出力エンジン(450PS)を1両に2台搭載した189系が運転を開始し、2012年までに181系を置換えました。
車両の特徴:車体はステンレス鋼、先頭部のみ鋼製です。運転台は、181系に似た形状で少々丸みがあります。
車内は、普通車のみのシンプルな設備です。683系
電車に採用されている座席と同様の2−2列のリクライニングシートが並びます。
3両編成が基本ですが、乗客の波動に併せて6両編成で運転することもあります。2両編成での運転も可能です。
現在運転の列車:「はまかぜ、びわこエクスプレス」の2種類の特急列車が運転されています。
「はまかぜ」:鳥取・浜坂・香住〜大阪、「びわこエクスプレス」:大阪〜草津(上りのみ:吹田総合車両所京都支所への回送を兼ての運用)
かにシーズンには「かにカニはまかぜ」が浜坂〜大阪間で運転されます。
山陰の日本海の眺望や山間部の景色などを堪能できます。余部橋梁を渡ります。現在は、鳥取から西(米子、松江方面)の運転はありません。
製造は新潟トランス(鐵工)です。
189系という系列番号ですが、末尾の”9”は、旧国鉄時代であれば、信越本線の横川〜軽井沢間の碓氷峠をEF63型の電気機関車と
協調運転可能な車両に割当てられる番号でした。1997年10月の北陸新幹線の長野開業で同区間が廃止されたため意味をなさなくなりました。