開発の経緯など:JR発足当時、山陰本線、山口線などでは、国鉄時代に製造されたキハ181系のみを気動車特急として運用していました。
しかし2001年、山陰本線高速化工事に合わせてJR西日本も、187系の新型特急形気動車を誕生させました。キハ181系と異なり2両編成でも
運用されるのが特徴で、制御式の振り子機能を搭載し、曲線時に車体を傾けて走行することで、大幅なスピードアップを実現しました。
特に、大出力エンジン(450PS)を1両に2台搭載し、高速で高加速、あっという間に最高速度の120kmに達することができます。
さらに、2003年10月改正で「スーパーいなば」用に投入された500番台は、最高速度が130kmに向上しています。
車両の特徴:振り子式のシステム(381系「やくも」と同様
)を搭載し、カーブで車体を傾けて走行し、大幅なスピードアップを実現。
車内は、普通車のみのシンプルな設備です。先頭車両では、前面展望が可能です。
683系
電車に採用されている座席と同様の2−2列のリクライニングシートが並びます。
2両編成が基本ですが、乗客の波動に併せて3両・5両編成で運転することもあります。
現在運転の列車:「スーパーおき、スーパーまつかぜ、スーパーいなば」の3種類の特急列車が運転されています。
「スーパーおき」:新山口〜米子、「スーパーまつかぜ」:鳥取〜益田、「スーパーいなば」:岡山〜鳥取
山陰の日本海の眺望や中国山地の山間部の景色などを堪能できます。現在は、鳥取から東(城崎温泉、福知山方面)の運転はありません。
製造は新潟鐵工、日本車輛の2社です。