JR九州は新幹線の開業効果を沿線外にも広めるため観光列車の新設を行っており、「指宿のたまて箱」も2011年3月12日の
九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業にともなって翌13日から運転を開始しました。
指宿枕崎線では初めての定期特急列車の運転です。なお、当列車は日本最南端の特急列車でもあります。
既存のキハ47系の2両を改造、客室も海側の眺望が楽しめるような工夫をしております。
列車名の由来は、薩摩半島の最南端にある長崎鼻一帯に伝わる浦島太郎伝説の玉手箱にちなんで、「いぶたま」の愛称です。
列車は2両運転時は車掌の乗務しないワンマン運転で、客室乗務員が乗務し検札や車内販売・観光案内などを行います。
3両運転時には車掌が乗務する。鹿児島中央〜指宿間の運転です。45.7kmを52分で結びます。
指宿枕崎線は、鹿児島中央〜枕崎間ですが、この列車は、指宿から先の運転はありません。
日本最南端の西大山駅は、指宿駅から3つ目です。長崎鼻、開聞岳、指宿温泉など観光地が沢山あります。
2022年9月の西九州新幹線の開業時に、「ふたつ星」
がデビューし、日本最西端を走行する特急観光列車との共演が
楽しみでもあります。共にキハ47形の改造車です。また、観光列車の共演が実現する可能性があるとすれば、鹿児島中央駅で
「36ぷらす3」(787系
の改造)という観光特急列車とバッタリというケースがあるかも!!