開発の経緯と現在:東北地区の幹線電化区間の普通列車には、国鉄分割民営化後の1990年代以降も客車や急行形電車が
多数用いられていました。これは首都圏地区と比べて相対的な不採算路線であったため、新型車両を導入せずに
遊休化していた古い車両を転用していた場合が多かったようです。
これらの客車や電車の置き換えを目的として製造されたのが701系です。1993年から随時、導入されました。
2両・3両・4両編成を単位とし、これらを組み合わせ最大8両までの組成が可能で、編成の増・解結による柔軟な輸送力の調節を可能としました。
2両編成についてはワンマン運転に対応するため、整理券発行機などの各種対応機器を設置しております。
東北地区の気候に合わせて耐寒耐雪仕様で開発。側扉は両開き3ドアです。
車内の座席はロングシートが主流ですが、配置地区に併せてセミクロスシート(4人がけボックスシートとロングシート)を配置。
製造は、川崎重工業とJR東日本土崎工場です。製造時の状況に対応して、
0番台、100番台、1000番台、1500番台、5000(標準軌:田沢湖線用)・5500番台(標準軌:奥羽本線用)などの編成があります。
なお、他形式の併結は、719系とE721系
が可能となっていおります。(719系は、故障した際の救援時のみ)
◎現在の車両配置と運用線区
(1)仙台車両センター:100、1000、1500番台
東北本線:新白河〜一ノ関、岩切〜利府、常磐線:原ノ町〜岩沼など。
(2)秋田総合車両南秋田車両センター0、100、5000番台
羽越本線:鶴岡〜秋田、奥羽本線:新庄〜青森、津軽線:青森〜蟹田、田沢湖線(5000番台)など。
(3)盛岡車両センター1000番台
東北本線:盛岡〜一ノ関、IGRいわて銀河鉄道線:盛岡〜いわて沼宮内など。
(4)青い森鉄道(青い森701系):18両
青い森鉄道線とIGRいわて銀河鉄道線の全線
東北本線、青い森鉄道線:八戸〜青森など
(5)IGRいわて銀河鉄道線(IGR7000系):14両
IGRいわて銀河鉄道線の全線、青い森鉄道線:目時〜八戸、東北本線:盛岡〜北上など