開発の経緯と現在:成田国際空港へのアクセス特急「成田エクスプレス」の専用車両として1991年3月19日に運用を開始。
1990年から2002年にかけて、東急車輛製造および近畿車輛で、5次にわたって111両が製造されました。
車両のデザイン開発はGKインダストリアルデザインが担当し、車体の塗装は、それぞれ「北極圏の白」、「成層圏の灰色の空」、
「地平線に輝く赤い太陽」、「果て無き黒い宇宙」をイメージ、側面および前面貫通扉部分に航空機をあしらったマークと「N'EX」のロゴがありました。
窓ガラスについてはフランスに本社があるサンゴバン社の製品を使用しています。
2009年10月からE259系
への置換えが開始され2010年6月で「成田エクスプレス」の運用が終了しました。
「日光・きぬがわ」の特急列車としての再デビュー:同系統で運転されている485系と189系をを置換えるため
改造工事を実施し、大宮総合車両センターに基本6両編成2本が配属されました。
電動機をVVVFインバータ制御に変更、パンタグラフは菱形のPS26形のまま。客室を普通車のみに、グリーン個室を車内販売準備室に、
普通車の座席間隔を東武の100系
「スペーシア」と同様の1.1mに変更、このため、6号車(元グリーン車)以外は、窓割とシート間隔が若干
ずれ、車端部の1番の座席は、ドアの戸袋付近のため視界が悪いです。その他、洗面台やトイレなどはリニューアルされました。
東日本大震災の影響を受け、2011年6月4日から運転が開始されました。東北本線の栗橋駅から東武日光線へ入線して日光方面へ行く経路。
現在、新宿〜日光・鬼怒川温泉間で、東武100系「スペーシア」とともに運転されています。
長野電鉄での再デビュー:2011年2月より、長野電鉄に譲渡された3両編成2本で、長野〜湯田中間を
「スノーモンキー」として運転されています。253系の0番台で比較的保存状態の良い車両を充当しています。(2100系)
現在、元小田急HiSE(元10000系)の1000系「ゆけむり」とともに信州の高原を疾走しています。