「みんな、やったね!」
「みんなでがんばれば、悪い奴にも勝てるんだね」
「イボタノキさん、良く考えてくれたね。ありがとう」
『ゆうすげの丘』は、みんなの笑い声や拍手でいっぱいです。
「ユウスゲの花たち、ありがとう。あたなたちが夕方咲くのを思い出し、ハニーフウが少し浮き上がった所を、ハチさんたちの大集合のじゅうたんで、谷底まで運ぶのが作戦だったんだ」
「そんなこと知らなかったけど、私たちもなんだかとても嬉しいわ」と、ユウスゲの花たちは、夕日にひかり輝いていました。
この『ゆうすげの丘』は、毎年六月の夕方になると、黄色いユウスゲの可愛い花が一斉に咲くのです。丘一面は、まるで黄色いじゅうたんを広げたように、黄色一色になるのです。
「ヤマホタルブクロさんやハチさん、そしてユウスゲの花たちみんなの力を借りながら、風や太陽や月や雲や星の情報を得て、ぼくの作戦を立てることが出来たんだ。みんなで一緒に生きているのがよくわかったよ」
イボタノキは、ゆっくりと話すのでした。
「みんな、ほんとうにありがとう。うまくいかなかったらハチさんの命がなかったんだ」
「ハチさん、ほんとうにご苦労さま」
みんなの拍手が、鳴り止みませんでした。ハチたちは、この『ゆうすげの丘』は、われわれの故郷だと口々に言い、嬉しそうに飛び回っています。
そして、『ゆうすげの丘』は、また活気を取り戻し、毎日が縁日のように賑やかになりました。
おしまい
