そら君は、信じられない顔で、ひなたちゃんを、見つめています。
(何で、ひなたちゃんは知っていて、ぼくは知らないのだ。ぼくのパパとママは、心の中でお願いしろって言っていたし・・・ぼくって、幼いか?)
そら君が、うかない顔をしている時、みか先生が通りかかり、
「そら君、どうしたの?」と、聞いてくれました。
「せんせい、サンタさんは、パパなの?」
「えっ、どうしてそんなこと聞くの?」
「だって、ひなたちゃんが、そう言っているもん」
「そうか・・・」
みか先生は少し考えてから、レンゲ組のみんなに、声をかけました。
「みなさん、明日はクリスマスイブですね。良い子のところには、サンタさんがプレゼントを持って来てくれますよ。」
「先生、そんなのうそだよ。だって、プレゼントは、近くのスーパーの紙に、包んであったよ」
「ぼく、良い子にしていたけど、ケーキしかなかったよ。でも、ママから、好きなものを買いなさいって、おこづかいをもらったよ。だから、サンタさんはいないよ」
口々に、子どもたちは、サンタクロースの否定を、訴えます。
みか先生が、そら君の方をみると、そら君が動揺している様子が、見えました。みか先生は、最近の子どもたちに、夢が少し無くなっているなと、感じていました。これは良いチャンスとばかりに・・・・
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