2003.9.20  編集・発行 【熊棚・くまだなの会】
       

 

 

 

 
 わたしたち自身がハタネズミのトンネルに入り、アカリスとトウヒが分かちがたく共生しているようすを探り、オオヤマネコと一緒にノウサギのとおり道をそっとたどってみようと思う。
 タイガの世界を、動物たち自身の感覚を通して経験し、味わってみよう。

 そのような体験こそ、今後行われなければならない徹底的な生態学研究に欠かせない前提条件であることを、わたしは固く信じている。


ーーーウィリアム・プルーイット著(岩本正恵 訳)『極北の動物誌』より