開発の経緯と現在:日豊本線の特急輸送改善と速達化として導入され、日立製作所にて製造されました 。
現在、56両が大分車両センターに所属しています。
歴史:1995年に「ソニックにちりん」として日豊本線の特急として投入されました。当時は、まだ国鉄型の485系
が現役でした。
その後、長崎本線、佐世保線、大村線の「かもめ、ハウステンボス」などに使用され、現在に至っています。
車両の特徴と車内について:スラントノーズの先頭車両(前面展望できます)、車体はステンレス鋼、前頭部は普通鋼です。
水戸岡さんのデザインでユニークな車両となっています。先頭車の顔は、昆虫かロボットを連想させます。
荷物棚も飛行機と同一のハットラック荷物棚(収納扉あり)を採用、振り子式で曲線区間でのスピードで荷物の転落に配慮しています。
グリーン車は1−2列、普通車は2−2列のシートです。座席間隔も485系よりもかなり広くなっております。
曲線区間を走行するため、JR九州初の制御振り子式を採用して、曲線区間のスピードアップにも貢献しています。
パンタグラフも下枠交差式から2000年より順次シングルアーム式に交換されています。
交流60hz20000Vの電化区間で走行可能です。JR九州限定になっています。
2005年から2008年までリニューアル工事が実施され、車体の色もインディゴブルーメタリックに、車両の連結部分には、転落防止用外幌設置、
車内のフローリングはカーペット敷から白木のフローリングに変更されました。
現在運用されている特急列車は、「ソニック」のみですが、過去には下記の列車を運転していました。
かもめ:長崎〜博多、ハウステンボス:博多〜ハウステンボス、にちりん:大分〜博多、きらめき:博多〜門司港
走行する沿線は、耶馬渓やゆけむり(別府温泉・竹瓦温泉)などの有名な観光地が存在しています。