子犬ありす/後編









「充。ありすね、もう我慢できない」
俺の耳元でそう囁き、ありすは俺の背から腕を放した。
さっきの続きである。
今度は俺も止めなかった。
「見て」
シャツをするりと巻くりあげ、その下を見せ付けるように晒す。
柔らかそうな白い胸。
俺は手を出さず、ありすのすることを呆然と眺めているだけ。
するとありすがそっと手を伸ばし俺の手を掴んだ。
「触って…?」
シャツを脱ぐのももどかしそうに、捲り上げただけのシャツ。
そして露わになる白い胸に俺の手を導いていくありす。
抵抗しないものだからゆっくりと俺の手はありすの白い胸の上に乗った。
「っん…」
思ったとおりに柔らかい。
軽く揉んでやったらありすが少しだけ頬を紅く染めた。
「…充、立ったままするの?」
上擦った声でありすが俺の服を掴んで言った。
「…ありすの好みは?」
「上に乗りたい」
「分かった」
先にその場に座り込んだらありすがパンツに手をかける。
ありすは立っていたから俺の目先でそれが下ろされる形になった。
幼い顔立ちだとは思っていたが、俺の目の前に晒されたありすのソコは何も生えてない。
つるんとした白い肌が剥き出しの状態だった。
思わず細い腰に腕を回し抱き寄せた。
そのままありすの下腹部に軽く鼻先を押し付ける。
「きゃんっ…!」
まだパンツを脱ぎきっていないのでありすがバランスをとれずに俺にしがみついたから、更に俺の顔にありすのソコが押し付けられる。
乱暴にパンツを脱がせ、軽く足を開くように言うとありすは素直に足を肩幅くらいに開いて立った。
割れ目のあたりを軽く舌で撫でるとありすの足が少しだけ震えたのが分かる。
「充…」
舌先で撫でられるだけというのはどうもありすの好みではないらしい。
自らの指でありすは割れ目を広げはじめたのがその証拠だ。
「充…あのね、ありすはココを舐められるのが好きなの」
ピンク色の内部を俺に見せつけながら隠されていた突起を指す。
俺はそっと指先を舐めた。
そしてゆっくりと指先で名指しされたソレに触れたら、ありすがうっとりとした表情になる。
「あァ…ん、ソコ…充、ソコ…舐めてよぅ。舌で、舌でグリグリしてぇ…っ」
ありすの手が頭に乗ったのがわかる。
その手に急かされるまま俺は顔を近づけた。
絡みつくような女の匂いを味わう間もなく舌でありすの芯をざらりと撫でてみる。
「アぁぁぁんっ」
腰に腕を回しているのでありすの腰が震えているのが分かった。
感じている。
反応を見たくて更に強く舌を押し付け舐めあげた。
わざとピチャピチャと音が立つように。
悲鳴のような高い嬌声を漏らしながらありすの背が仰け反る。
俺の頭に乗せられたありすの手にも力が篭っているのが感じられた。
「充…っ、あっ、あはァ…あぁぁぁぁっ」
荒い呼吸でありすの胸が上下するたびに白い胸が揺れている。
無意識に手を伸ばしてその胸を軽く掴み、優しく揉みながら勃起した乳首を指先で弄ってやった。
「あンっ、充…っ。イイ…すっごくイイっ…あっ、はァん…っ」
ありすは腰を震わせ、俺に腰を押し付けてくる。
そのせいだろうか。
女の匂いがきつくなり、更に顎の辺りにぬらっとした感触がする。
中から溢れてきたありすの汁が俺の顎にべったりと垂れたらしい。
生ぬるいそれを感じながら俺はありすのよがるままに舌でグリグリと乱暴に擦る。
もうソコは俺の唾液も手伝ってグチュグチュだ。
「あっやっ、ダメぇ…っ、充っ、あァんっ充…っイっちゃうよォ…っ!」
ぎゅうっと俺の頭を押さえつけガクガクと足を震わせる。
ありすの足にはすでに透明な体液と俺の唾液が伝い落ちていた。
芯に唇を押し付けきつく吸い、優しく舌で撫でてやったらありすの背が酷くしなった。
「っっ―――――!!!」
声にならない声をあげつつありすは震える手で俺の頭に力をこめてすがっている。
イったことが分かっても俺はしつこくありすのを舐めてやろうかと思っていたが、しばらくするとありすが勝手に離れた。
「…はぁ…はぁ、犬のときはエッチなこと出来なかったから…すぐにイっちゃった…」
ほわっと頬を紅潮させありすは俺の膝の上に座り込んだ。
「ありす、充のこと汚しちゃったね」
「…え?」
「ここ。ほら、こんなに」
いいながらありすは俺の顔を指す。
ああ、顎のことか。
それほど気になっていたわけではない。
が、ありすは俺がそれを伝える前にそっと俺の頬に手を当てた。
「じゃあ、今度はありすが舐めるね?」
可愛らしく笑いながら、ありすはゆっくり俺に顔を近づけて。
そっと俺の頬に手を当て俺の顔を舐め始めた。
ペロペロと犬のように舌を這わせる。
くすぐったい。
「んン…っ、充、お髭ちゃんと剃ってよ」
舐めなから文句を言う。
確かに俺は髭を剃るのを最近さサボっていた。
そろそろ剃らなければと思っていたが、ありすに指摘されたから今晩にでも綺麗にしておくか。
「チューしてもいーい?」
俺が返事をする前に、ありすは俺の唇を舐め始めた。
どうも顎を舐めまわすだけでは飽き足らなかったらしい。
そのまま俺の唇の上にありすが唇を被せてくる。
ぷっくりとした柔らかい唇の感触。
「んっ…んふ…ぅン…」
合間に息を漏らしながらありすは俺の舌を探り、吸う。
エッチなことが好きだと言うからどんなに達者かと思ったら、結構普通だった。
俺はありすの背中に腕を回して抱きしめながら、ありすの舌を逆に絡めとり愛撫してやることにした。
「…っン…!」
ありすがぴくんと震える。
抱きしめているから逃げられないが、ありすの手が俺の胸を押すようにしてもがいていた。
ちゅる、ちゅ…っ。
ありすの舌を吸い上げるたびに唾液の絡む音がする。
ゆっくり離れたら互いの唇の間に銀の糸が引いた。
「はっ…ァ、充…」
離れた後、唇を押さえながらありすは潤んだ目で俺を睨んだようにみえた。
そして俺の腕を掴む。
背に腕を回されているのは気に入らないのか、腕を外そうとしているようだった。
が、俺がしっかりとありすを抱きしめているためにそれがかなわない。
しばらくしてありすは諦めたように俺の腕を外そうとするのやめた。
「充、離して?」
「なんで?」
「自由じゃないのは嫌」
成る程、と俺は腕を離してやった。
するとありすはかがみ込み、いきなり俺のベルトを掴んで制止する間もなく引き抜いた。
「おっ、おい…」
ちいさなありすの手がズボンの膨らみを撫で始める。
「充の、おっきいねぇ」
ズボン越しに柔らかい手が撫でまわす。
焦れったいようなむず痒い感覚が俺の下半身に走った。
そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、ありすは無遠慮にも俺のズボンのファスナーを下ろす。
「ありす舐めるの大好き♪充は?ありすに舐められたい?」
俺に質問しながらもありすの手は止まらない。
本当に返事を聞く気があるんだろうか?
今俺が拒否してもきっとありすはその手を止めないだろう。
「…ありすは?俺の舐めたいか?」
「うん、舐めたい。充のおっきなの舐めたいよ」
「じゃあいいぞ、舐めても」
俺の返事を聞いてありすはにっこり笑った。
そして膝の上に乗っている体を少しずらすと、俺の股間にゆっくり顔を近づけた。
軽く俺が腰を突き上げると先端がありすの頬にむにゅっとした感触を伴ってあたる。
「きゃんっ!もうっ充、大人しくしててよー」
言いながらきゅっとありすの手は少し強めに俺のを掴んだ。
軽い刺激が広がる。
「そうそう、大人しくネ。じゃあ食べちゃうよ〜?いただきまぁす♪」
俺の目の前で控えめなありすの口が先を軽く咥え込んだ。
「っう…」
キスをしたときからありすの唇が柔らかいことは分かっていたが、ぺろぺろと舐める舌も柔らかい。
唾液を含ませた舌でねっとりと俺のを舐めている。
「ン…っく、んく…」
ありすは俺の腹の脇に手をついてズプズプと飲み込んでいく。
小さな口の中は俺ので一杯になっているだろう。
時たまくぐもったような声を出すが、苦しいのかもしれない。
「んっ、んっ…」
ありす自身の限界まで咥え込むと、ゆっくり頭を上下させ始めた。
小さい舌が茎の後ろ側を撫でまくる。
飲み込みきれなかった唾液が俺のを伝っているのが見えた。
「んむぅ…おいしい…」
うっとりとした表情でありすは俺のをなおもしゃぶりたてる。
口の周りは唾液でべとべとだ。
「充、ほら出てるよ」
舌先で先端からにじみ始めた透明な液体をペロペロ掬い取ってみせた。
それだけでは足りないのか先端をちゅぅぅっと音を立てて吸い始める。
「っうぅ……」
「あァん…充のおいしいの…。感じちゃうよ…」
言いつつありすはその体を覆っていたシャツを捲り上げる。
それまで見えていなかった白い背中と尻が露になった。
「…ありすすごく感じてる…」
俺のをしゃぶる口は止めず右手を下のほうへ持っていく。
グチュっと濡れた音がして、俺はありすのソコがびっしょり濡れているのだろうことを知った。
何度か卑猥な音を立てつつありすは右手を動かし始めた。
俺の目の前で、だ。
「はァん…一人でしちゃうよ。ありす、充の舐めながら一人エッチしちゃう…」
淫猥に腰を振りながらありすは夢中で中を弄っているようだった。
俺のを口に含みながら、快感に耐えるように涙目になって夢中で快楽を追っている。
目の前で可愛らしい少女が晒す痴態に、俺は興奮した。
「気持ちイイか?ありす」
「うん、うんっ。気持ち、イイよ…っ、あっあぁぁん…」
忙しなく動かされているありすの手。
あれが彼女を快楽に突き動かしている原因だ。
何気なく俺はありすの手を制止してみることにした。
「あっ…やぁん、充…離してよォ……」
「嫌だ」
捕まえた右手をゆっくりと俺は持ち上げた。
変な方向にねじらないように気遣いながら、ゆっくり持ち上げて口元に持っていく。
「グチョグチョだな」
ありすの反応を見ながら、俺はありすの濡れた指をべろりと舐めた。
「いやらしい味もするし」
「やァん…」
口では軽く否定の言葉を吐いているが、その響きは甘えるようなもので嫌とは思いがたかった。
ほわっと頬を染め俺を上目遣いに見上げてくる。
可愛らしい。
ピチャピチャと音を立てて俺は何度もありすの指を舌でなぞった。
ありすの手はもう彼女自身の汁で濡れているのだか、それとも俺の唾液で濡れているのかさっぱり分からない状態になった。
俺はありすを軽く抱き上げて膝の上に、向かい合わせになるように座らせた。
そうすると、俺とありすの腹の間に俺のが挟まるような体勢になる。
「自分でやるより俺のものの方がいいだろ?」
ありすの右手をゆっくり俺のものの上に下ろしてやった。
その手は暖かくて柔らかくて。
触れたとき一瞬ぞわりとした。
「それとも自分の手の方が好みか?」
「…入れてもイイの?ありすに入れてくれるの?」
「勿論」
ここまできてヤらないわけがないだろうに。
「じゃあ早く、ね、早く頂戴?」
ありすは腰を浮かせすぐにでも俺のに跨ろうとした。
しかし俺はそれを制止した。
残念そうに俺を見上げ、何で?と聞いてくる。
そっと俺はありすを抱き上げ床に寝かせた。
そして片足を持ち上げる。
俺の目の前に晒された割れ目はピンク色に充血し、物欲しそうに蠢いている。
たまらない気分になり、俺は軽く指先を舐めるとありすの花弁を開いてみることにした。
「あっ…」
じっとりと濡れて温かいソコが外気に触れた刺激にぴくんと収縮。
しかしややもするとぴくぴくと開けたり閉じたりを繰り返す。
そしてとろりと濃厚な液体を垂れ流すのだった。
「ありす、欲しいか?ココに入れてほしいか?」
指先でグリグリと入り口のあたりを弄りながら聞いた。
「あっあぁぁぁぁん…、欲しい…充、入れて…入れてぇ…」
俺はありすの頭の横に手をついて覆い被さり、割れ目に押し当てた。
ありすがきゅぅっと目を閉じる。
――ぐじゅっ
濡れた音がして俺がありすに埋まる。
卑猥に絡み付いてくるありすの中は腰が震えるほどに気持ちよかった。
にゅるにゅると俺を適度に締め付けて吸い付いてくる。
「あぁん…充、おっきいよぅ…あっ、はぁ…ん」
ありすは全部俺を咥え込もうといやらしく腰を揺らし、硬く尖った芯を俺に擦り付ける。
その度に甘い声が俺の耳をくすぐった。
――ぬちゅ、くちゅ。
「あっ、充、あんっ…あ、はァ…はぁ…」
ずっぷりと俺を根元まで咥え込んで喘ぐ様が非常に可愛らしい。
堪らず抱き上げ唇を押し付けた。
「んぅ…っ、ん、ふ、は…」
甘い吐息が掛かる。
唇を離したらありすはくたっと俺の胸に頭を預けて来た。
時折ぴくぴくと動く耳がくすぐったい。
「くすぐったいぞ、ありす」
「えー、でも気持ち良いデショ」
悪戯っぽく笑って見上げてくる。
「ね、動いて。ありす、うんと激しくされたい」
可愛らしいお強請りに俺は軽く頷いてありすの腰を抱いた。
「…っあぁぁあぁ…っ!!」
ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てながら俺は注送を開始する。
ぬかるんだ内部の奥を突き上げるたびにありすは背をしならせてもっともっととせがんだ。
きつく締め付けてくるありすの内壁に追い上げられながらも、俺はリクエスト通り思い切りありすを突き上げる。
「あっ、あっあぁっ、ン、は、ァあっ…」
俺のリズムにあわせながらありすが断続的に声をあげる。
それは何だか行為の激しさを物語っているようで、図らずとも体が熱くなるのを感じた。
ありすを抱きしめながらそっと手を足の付け根に割り込ませる。
指先でそっと芯を弄る。
「あぁっ、ダメっ!イくぅ…っ、イっちゃうぅぅっ…!!」
ぎりっと俺の背中に爪を立ててありすが身を震わせた。
と、同時に断続的にきつく内部が締まる。
その刺激で俺は射精しそうになるが、それを何とか堪えて。
ずるりと引き出してからありすの下腹部に勢い良く放った。
久しぶりの快感で眩暈すら覚える。
ありすも荒い息を吐きながら俺に力の抜けた身を預けていた。




「えへへー充大好き!」
あの後ありすと一緒に風呂に入ったら…襲われた。
本当は一緒にはいる予定じゃなかったんだ。
先に入れといったら一緒に入ろうと誘われて、いや、そこで断れば良かったんだろうケド…。
風呂でもう1ラウンド付き合た後ありすが俺に言うんだ。
「充が運命の人で良かったなー。ありす、充が大好きだよ♪」
にこにこ可愛い笑顔で言われては俺も悪い気はしない。
それに元々は人間だ。
このまま「人間に戻る方法探し」とやらに付き合ってやることに、もうなんら抵抗は感じていない。
俺にもたれながら湯船に浸かっていたありすがおもむろに俺を振り返った。
「ありすが元に戻ったらねぇ、幸せにしてあげるね」
「…え」
「もう一人じゃないんだよ。ありすも、充も!」
その言葉どれだけ信用して良いんだろうか。
世の中には俺より良い男なんていっぱいいる。
だけどにっこり笑っているありすの可愛い顔を見ていたら…。
信用することが例え騙されることと等しかろうともまあいいか、なんて。
そんな風に思えてくるから不思議だ。
そう言うんなら幸せにしてもらおうじゃないか。
俺はありすを軽く抱きしめ、その頬にキスをした。









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クソ長くてすいません・・・。前後編に分けてる時点でもう短編とはいえないかもなぁ(苦笑)
実はコレ、大分前に(一年くらい?)「衆人監視のレイトショウ☆R」で書いたものです。(知ってる人のほうが多いと思うけど一応)
3話に分けてあった奴を前後編に変えて、加筆修正+完結させました。そしたら雰囲気ばっちり変わっちゃいました(苦笑)
今でもこれを読んでた人はきてくれてるんだろうか。
見捨てられてても仕方ないくらい放置してましたが。
元々は長く書いていく予定だったのですが「衆人監視〜」をすぐに閉鎖しちゃったので・・・。とりあえず終わらせる意味で短編に。
そっちをすぐに止めた理由は「塾やら仕事やらあって死ぬほど忙しくなった上に創作意欲が全く湧かなかったから」ですが。
だけどやっぱ書いてて思ったんですが、男性向けの方が性にあってる。うちの。
これもばんばん名称出してたんですけど今のサイトの雰囲気に合わないため削除しちゃいました。
でもばっちり書いちゃってるほうがうちらしいかなぁとも思ってみたり(複雑^^;)
ありすが人間にもどらなくてはいけませんので、ちょこちょこ続きはかきたいなぁと思っております。が、本編はコレにて終了。