泡沫





「っ・・・ホント信じられない」
デスマスクと共に湯に浸かりながらは言った。
「なんだよ。どうせ遅かれ早かれ俺が食っちまうんだからそんなに怒ることねぇだろーが」
「だからって、あたし脱衣所で処女の華散らすことになるとは思わなかったわ」
結局なし崩しにあのまま抱かれてしまった。
後ろから抱きしめてくるデスマスクに背中を預けながらははぁ、と溜め息を吐く。
まだ中に何かが入っているみたいな異物感を感じる。
気持ち悪いなァ・・・と膝を擦り合わせていたら何か勘違いしたらしいデスマスクが嬉しそうに体を押し付けてきた。
「何だよ、またヤりたくなっちまったか〜?」
「違うわよ!」
一度許しただけでこうも自信たっぷりになれるものなのかと感心すら覚えてしまう。
「もう・・・それより当初の目的果たそうよ。ほら、背中流す約束でしょ」
ほらほら、とデスマスクを追い立てる。
タオルににゅるっとボディソープを付けて軽く泡立ててからそっとデスマスクの背中に押し付けた。
「こんなもの?」
「もう少し強くてもいいぜ」
「はいはい」
タオル越しに背中をするの指先を焦れったく感じながらもデスマスクは上機嫌だった。
そのうちが慣れてきたらソープごっこしようと勝手に心に決める。
思わず緩んでしまいそうになる口許を押さえ、後ろのを伺った。
何気に一生懸命になっているが死ぬほど可愛い。
「・・・堪ンねぇ」
「え?なんか言った?」
「いや・・・もういい。交代しようぜ」
「交代?」
一瞬意味が分からずキョトンとしているとデスマスクはいきなりを抱き上げた。
そして膝の上に座らせて向かい合う格好になる。
逃げ出せないようにがっちり腰を抱きながら片手でボディソープを手に出した。
そこでがはっとする。
「ちょ、まさか・・・ヤダ!止めて・・・!」
「今頃気付いても遅ェんだよ!!!観念しやがれ!」
にやりとデスマスクが笑いながらぬめる手でぐっとの胸を掴んだ。
「やっ!」
たっぷりとぬめる液体を乗せた手が胸の上を滑る。
乳房全体を捏ねるようにしてデスマスクはボディソープをの上半身に塗り広げた。
「あっ、ン・・・ばかっ・・・やだァ・・・っ」
いやいやをしては何とかデスマスクの腕から逃れようともがく。
しかし腰に回った腕はびくともしない。
ねろりとデスマスクの手がいやらしげなタッチで体をくすぐる。
「も、止め・・・っやァん・・・っ!!」
胸の上でふわふわと泡立ち始めた泡を恨めしそうに見ながら必死でデスマスクの手を押しやろうとする。
だけどそんな抵抗、デスマスクにはなんでもない。
指先で尖り始めたの乳首に軽く触れる。
「ひゃぁっ・・・あ、や・・・アァ・・・っ」
くにくにと指先で転がされての体がピクンと跳ねる。
「クック・・・可愛いなァ、。こんなのはどうだ?」
デスマスクが体を少し屈める。
そしてちゅ、と小さな音を立てて柔らかなものが敏感になった乳首に触れた。
「あぁぁンっ・・・!」
濡れた舌先が意地悪く蠢く。
堪らず大きな喘ぎを上げてしまう
デスマスクを押し返す手も力が抜けてしまう。
「やっ・・・デス、やだ・・・アァんっ、だめ・・・っはぁぁ・・・ん」
「イイだろ?さっきもさんざん胸で悦んでたしな」
「や〜っ!!ばかっ、あっあっ・・・ケダモノ・・・っ!!」
意地悪な言葉には真っ赤になる。
いやいやと必死でデスマスクの腕から逃れようと試みるが、既に体は骨抜きにされてしまっている。
何もかも無駄な抵抗だ。
――ちゅ、ぷちゅ・・・
卑猥な音が響く浴室。
恥ずかしくて死んでしまいそうだと思った。
「はぁっはぁっ・・・んんっ・・・」
押し潰すように丹念に舐められたかと思えば、軽く舌先で弾いて少し口を離す。
「あ・・・っ」
離れるとが何となく残念そうな声を漏らすのが堪らなく愛しい。
そこでもっとサービスしてやるのだ。
わざと音を立てて舐めてみたり強めに吸い上げてやったり。
「あン・・・っあは、やぁん・・・っ」
甘ったるい声が溢れ力の抜けた体をデスマスクに預ける
最早抵抗に回された腕が誘っているようにしか見えない。
預けられた体も急かすように押し付けられているようにすら感ぜられる。
「イイか?んん?」
「はっ・・・分かん、な・・・いぃ・・・っああ、あっ、あは・・・ァ」
胸元に埋められたデスマスクの頭を抱くようにしてがデスマスクに縋った。
そんなの体をしっかりと抱えなおしデスマスクは泡の乗った手をするりと背中に回す。
「っん」
軽く背中にデスマスクの手を感じたと思ったときだ。
「っあ・・・や、やだ・・・」
デスマスクの手は背中を何度か撫でたかと思うと、するりとの尻に手を伸ばした。
思わずぞわりと肌が泡立つ。
猥褻な手付きで撫で回された。
「やっ、ちょ・・・あン、やらしい手付きで触らないで・・・っ」
「アァ?やさしいの間違いだろ」
にやにや笑いながらデスマスクは強くの尻を掴んだ。
「良いケツしてんなー。堪ンねぇ」
「ばか!!」
もうやだ、とが今度こそデスマスクから逃れようと身を捩った。
しかしやはり逃げ出すこと敵わず。
「おいおい、じっとしてろよ。まだ大事なトコが洗えてねぇだろ?」
そう言って少し体を離すと、そっとの下半身へ手を伸ばした。
「や!もう!!!そこはいいから!」
「遠慮すんな、遠慮すんな。俺上手いから」
慌てて足を閉じようとする
しかしデスマスクの足の上に乗せられている状態では、デスマスクの腰が邪魔で足を閉じることなんて出来ない。
更にぐっと力が篭ったの足を感じてかデスマスクに片足を押さえられてしまった。
「見ろよ。やっぱちゃんと洗わねぇとなー・・・なんか濡れてるぜ?」
先程の胸への愛撫で感じてしまった証拠を探られは真っ赤になる。
ねとりと銀の糸を引く指先を見せ付けられ声が出ないほど恥ずかしかった。
「やだもう!!!嫌・・・!」
「まぁまぁ今からキレイにしてやっからよ」
ぐじゅ。
デスマスクの指先が容赦なく埋まる。
「あぅぅ・・・っ」
苦しそうなの声。
それも無理は無い。
先程まで処女だったのだし。
「うっ・・・くぅ・・・」
ゆるゆるとデスマスクの指先が蠢く。
愛液を掻き出すような動き。
そして親指での女芯をぐりっと刺激する。
「はぅっ・・・!」
途端にびくんと腰を震わせて呻いた。
にちゃにちゃと卑猥な音を盛大に響かせて、ぬめる指先を擦り付けるように動かしてくる。
「あっあっ・・・・ダメぇ・・・あはァ・・・っ」
苦しそうな表情を浮かべていたも次第に甘い声を漏らし始めた。
強くデスマスクが刺激を加える度にびくびくと体を跳ねさせて喘ぐ。
「あぁ・・・っデ、ス・・・マスク・・・っダメぇ・・・・・・・っ」
ふるりと一際大きくの体が震える。
少しだけ埋まったデスマスクの指がきつく締め付けられる。
「あっ・・・はぁぁぁぁ・・・・・・・っ」
きつくデスマスクに縋り、は体を震わせて達してしまった。
びくんびくんと規則的にの内部がデスマスクの指を締め付ける。
ぐったりと体を押し付け脱力したを満足そうに見て、デスマスクはシャワーの蛇口を捻った。



体についた泡を落としてもらい、力の抜けきった体を湯に浮かべられて。
漸く風呂から解放された
のろのろと脱がされた服に腕を通しながら疲れきった表情で溜め息を一つ。
「あたし・・・やっぱりデスマスクとは暮らせないわ・・・。これじゃ身が持たない・・・」
「ンだよ。こんだけ愛されて嬉しいだろ?」
しゃあしゃあと言ってのけるデスマスク。
まだ日はこんなに高いのに、もう2度も絶頂を味わわせられて。
このまま今晩泊まるなんて言ったらきっと寝かせてもらえない。
慣れたら幸せな生活かもしれないけれど、やっぱりまだまだそれは辛い。
「嬉しいけど・・・辛い、わ」
だるい腰を引きずってバスルームを出る
疲れた所為か何だか眠たい。
まだまだ日は高いというのに。
「疲れた・・・。ちょっと、寝させてもらってもいい?」
「良いぜ。来いよ」
緩く手を引かれてデスマスクの寝室に通された。
実はそこに入るのは初めてだったりする。
少しだけ良く分からない期待をしながら寝室に入った。
「・・・何だか兄様の部屋とあんまり変わらないね」
思ったより綺麗に片付けられている。
シュラの方が幾分殺風景だが、本質的にはどちらもあまり変わっていない。
広い部屋に広いベッドが一つ。
クローゼットと本棚らしき棚。
もそりとデスマスクのベッドによじ登る。
そして何故かデスマスクも。
「・・・デスマスク?」
「俺も寝る」
「そう」
実はシュラとが一緒に寝た事を少し意識しての行動であったが、にはそこまで伝わりはしなかった。
ベッドに横たわったを後ろから抱きしめて二人して深くシーツを被る。
「・・・何だか・・・」
「何だよ」
「このベッドは兄様のと同じだと思うけど・・・兄様のより、良いかもしれない」
だってデスマスクの残り香がするのだ。
恥ずかしくてそこまでは言えなかったけれど、恐らくデスマスクにも伝わった。
「んじゃ毎晩泊まりに来いよ」
「え・・・毎晩はちょっと・・・」
流石に体力も持たないと思う。
だけど。
近い将来はきっとそうなっているのじゃないかと簡単に予想できて、は声を立てずに笑った。









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猥褻萌。風呂エッチ萌。
デスマスクは健全を書きにくいキャラですごく助かります(笑)
これがアイオリアとかアルデバランだとだんだん健全になっちゃうんだよなぁ。