お酒って怖いね。
ホント、何しでかすか分かったモンじゃないね。
意地悪には意地悪で返す主義ですから。
「銀さん、だぁい好き」
そう言って頬を染めて、にっこり笑う可愛い恋人。
その右手にはビールの缶が。
「ちゃん、飲みすぎじゃないですか」
困ったように銀時の手がの手の缶をやんわりと奪い取る。
「やーっ、取っちゃ嫌ぁ・・・」
それに追いすがる。
追いすがることによって密着する体も何のその。
「こらこら、マジでやめとけ。明日辛ェぞ〜?」
「平気ィ・・・だから、ねっ。後少しだけ」
緩んだ目でじっと銀時を見上げてくる。
アルコールの所為とは言え、上気した頬や眠そうな目はなんとも言えず可愛らしいものだ。
押し付けられた柔らかい体の感触と相まって、銀時を複雑な気分にさせる。
「銀さぁん・・・お願い、欲しいの」
思わず情事の瞬間を髣髴とさせるような台詞。
銀時は心の中で呟いた。
嗚呼酒とはかくも素晴らしいものだ、と。
は酒に強くも弱くも無く、普通。
至って普通だけれども、銀時に比べれば弱い方だ。
だから銀時に付き合って呑んでいると、いずれ先に酔ってしまうのである。
「・・・ん」
そっと取り上げられた缶を銀時の手ごと両手で掴んで自分の口へと持って行く。
自分の手によって呑まされているようにも錯覚できる光景だった。
僅かに喉が揺れて、ビールを垂下しているのが判る。
「ダメだっつってんだろ。ほら、もう終いだ!終い」
言うなりの手を振り解いて、缶の飲み口に口を押し付けた。
そしてそのまま一気に飲み干す。
「あ・・・あたしのビール・・・」
「・・・っぷは。さ、寝ろ」
缶をとん、と机の上に置いて顎をしゃくって促す。
「ひどーい。そんな銀さんにはちゅー100回の刑ー」
言ってぎゅうっと抱きついて銀時にちゅっとキスをした。
唇や頬にちゅっちゅっと何度も唇を押し付ける。
こんな刑なら毎日だって受けたっていい。
銀時も抱きついてくるの腰に腕を回しての唇が自分の唇に来たとき、離れられないように素早く後頭部を押さえてやった。
「!」
動けない事には一瞬目を瞬かせたが、すぐに大人しくなって銀時の唇を受け入れる。
「ン、ん・・・ふァ・・・」
お互いの唇を舐めあって舌を吸う。
いやらしく唾液が絡んでくちゅくちゅと音を立てていた。
「は・・・」
角度を変えながら酸欠になるのではと思うくらい貪りあって、吐息を混じらせながら少しだけ離れる。
しかしすぐにもう一度重ねられて、また舌を絡められて。
「はァ、ン・・・ダメ・・・」
キスの合間に銀時の好色な手が着物の合せ目に差し込まれる。
しかしはそれを強い力で止めた。
「何で抵抗すンだよ」
「あたしのビール飲んじゃった人には全力で意地悪しますぅー」
べろっと舌を出して銀時の手を着物から追い出してしまう。
そして銀時から体を離すと。
「アレレレェ、ちゃん?」
「うふ、いただきます」
いきなり屈み込んで、銀時のズボンのベルトを外してファスナーを下ろしてしまった。
が何をする気か分かった銀時は微妙に焦りながら、
「マジですか?ちゃん、あのちょっと・・・」
なんて言ってる間にはそれを口の中に収めていたのである。
まだ柔らかいままのそれを躊躇なく口の中で愛撫する。
強弱をつけて舌と上顎でこね回すと、ぐっと硬度を増すのが分かった。
「んっんっんっ・・・ン、ふ・・・」
クチュクチュ口の中でソレを愛されることの、どんなに素晴らしい事か。
「うー・・・ヤベ、気持ちイィー・・・」
普段頼めばしてくれるが、自分から進んでこんな事はどちらかといえばしてくれない。
その事実もあって、自ら性器を咥えたということに銀時は猛烈な興奮を覚えた。
太く反り返ったソレを唇で上下に扱く。
同時にくびれを這い回る舌の感触がまた堪らない。
「んっんっ・・・ンン・・・っ」
じゅぷじゅぷじゅぷ・・・
時折疲れたのか口からちゅるっと抜いてしまい、先端を優しく嘗め回す。
そして浅く出し入れした後、ちゅうちゅう吸いながら深く咥え込んで出し入れ。
これはこれで堪らなく気持ち良かったりして。
「あーイイ。ちゃん、俺超気持ちイイんですけど。出していい?」
「だぁめ」
射精を窺わせるとは銀時から口を離してしまった。
そしてぺろぺろと先端やくびれに舌を這わせるだけになってしまった。
しばらくしてまた深く咥え込んでくれるものの、銀時が若干の射精感を覚えて腰を浮かすとやっぱり唇を離してしまうのだった。
「あークソ、もうちょいだったのに」
「全力で意地悪しますぅー」
最初に言った言葉をもう一度言い放ってはけらけらと笑った。
そんなを面白く無さそうに見て、銀時は居住まいを正すと、をふわっと抱き上げた。
「はいはい、お遊びは終わりだから。銀さんもう本気出しちゃうからね」
「えー本気って何?」
「蒲団でいつも以上にエロいセックスに決まってんデショ」
ぽいっとを蒲団に置いて、銀時は部屋の引き出しを漁っている。
何をしているのだろうとはぼんやり見ていたら、銀時は下品な形の玩具を持って戻ってきた。
「意地悪には意地悪で返す主義だから、俺」
知ってた?と笑う銀時に、も酔ったままで知ってると答えた。
普段だったらこんなの絶対に許さなかったであろう。
しかし酔ったは多少以上の好奇心に勝てない。
銀時の本気ってヤツを見せてもらおうか、なんて軽く考えていたのである。
帯を解いた銀時は、そのまま帯での手を後ろ手に結んでしまった。
そして枕を腹の下に敷かれてうつ伏せにさせる。
蒲団の上に這い蹲る恥ずかしい格好では少しだけ酔いが醒める気がした。
「パンツも脱ごうな」
着物の中に手を入れられてするすると剥ぎ取られて。
銀時に尻を突き出すような格好にされて流石にの頬が染まる。
そして不穏な機械音。
あの下品な玩具か、と思い体を強張らせた瞬間、女の一番敏感な部分にそれを押し付けられた。
「ああっ、ちょ・・・っ」
ちょっと待って、という言葉を言い切ることは出来なかった。
控えめな振動ではあったけれど、の体を跳ねさせるには十分で。
「あぁぁっ・・・やァんっ・・・!」
先ほどの銀時への愛撫で少し濡れ始めていたの割れ目を意地悪く上下させながら銀時は玩具で遊んでいる。
「ひっ、あっ、あっあっあっ・・・」
びくびくとの腰が震えるのを面白そうに眺めながら、自慰をするように銀時は自分の性器を緩く擦っていた。
「ちゃんエロいなァ。堪ンねぇ。俺今ちゃんのアソコ見ながらチンポ擦ってんの。すぐ出ちまいそー」
「やっ、ば、ばかぁっ・・・!!」
恋人の痴態をオカズにしています、だなんて何処の変態の言葉だ。
しかしそんな言葉には更に濡れる。
「お、更に濡れてきたぜ。ちゃん変態な言葉聞いたら濡れちゃうのかなァ?」
「ちがっ・・・」
「違わねぇじゃん。あースッゲエロいなーちゃんは」
美味しそーとか言いながらは自分の太股に熱い何かを感じる。
銀時が勃起した性器を擦り付けているのだとすぐに分かった。
「おー更にぐじゅぐじゅ。こりゃ簡単に入りそーだわ」
「え、入りそうって・・・」
ギクッとしたのピンク色の割れ目に玩具がずぶずぶと埋め込まれた。
振動はそのままで、感じた事も無い感触にはふるふるっと震えて、いきなり達してしまった。
「あぁぁっ・・・!!」
思いがけない強い快感に小さな悲鳴を上げて一瞬放心してしまう。
しかし銀時は手を休めない。
腰を押し付けたまま手を伸ばしての胸を鷲掴みにした。
そしてそのまま玩具を出し入れし始める。
「あっあっあっ、ダメ・・・っあはァっ、や、らめェェ・・・っ!!」
じゅぶっ、じゅぷじゅぷ・・・
一番イイ角度で的確に出し入れされて、は立て続けにもう一度イかされてしまう。
その瞬間ぷしゅ、と透明な液体が噴き出した。
「あーらら潮噴いちゃったの。そんなに玩具気持ちイイんだ?銀さんのより玩具が感じるんですかー?」
「あぁンっ、ち、違う・・・そんな・・・はぁっはぁっはぁぁ・・・っ」
ぐちゅぐちゅと玩具を出し入れされ、胸を弄られて、は息も絶え絶えだ。
「も、やだァ・・・っ、銀、さ・・・やだ・・・っ」
「ヤダ?じゃあ銀さん出してもイイ?」
にやっと笑ってを抱き起こした銀時は、噛み付くような荒々しいキスをした。
そして玩具をからずるりと抜き去ると、の体を抱き上げて自分の腰の上に座らせる。
「あぁンっ!!」
「うは、濡れ濡れ。やっべスゲーイイわ」
恍惚の表情で呟くとの体を激しく揺さぶり出した。
ぬるぬるとの内壁が狭く絡み付いてくる。
ずんずん抜き差しを繰り返す。
「あっ、やっ・・・ああぁっ・・・」
振動はなくなったが、本物の性器の感触というものは玩具よりも断然気持ちがいい気がした。
熱くて太くて堪らない。
上に乗せられているので自分の体重で奥に当たるこの感覚。
銀時も夢中で腰を振る。
「はぁっああっ、スゴ、だめ・・・イ、イく・・・っ!」
はぶるっと震えると、銀時のモノを締め付けながらまた絶頂を迎える。
「あぁぁぁっ・・・!!」
「っ・・・」
この悲鳴も何度目だっけ、そんなことを考えながら銀時もの中にたっぷりと射精したのであった。
焦らされた上での射精は目が眩むような感覚を伴っていた。
既に酔いなんかとっくに醒めていた。
銀時の本気ってこれか・・・と絶頂を感じすぎて立たなくなってしまった足腰を蒲団に投げ出して思う。
そして銀時に向かって呟いた。
「・・・あたし暫らくお酒呑まない」
当然といえば当然の感想である。
「なんだよ、いつでも呑んでいいぜ。ちょー気持ち良かったしィー」
何女子高生みたいな喋り方してんだこのエロ天パが。
・・・とは言わなかったが、満足げな声の銀時を睨んでからはゆっくりと目を閉じた。
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ほんまうちの銀時とヒロインはセックスしかやることがないのか。
エロくて甘くてラブラブ・・・理想です。