初めての夜
物心ついたときから一緒にいたお前。
ずっと大好きだった。
「パパ、ママ。あたしポケモントレーナーになるわ。だからお願い、をあたしに頂戴」
16歳の誕生日の先日の夜。
ヘルガーのを隣に置いて両親に迫った。
常日頃あたしは外へ出たがっていたのを知っている両親はどちらかというと快く承諾をしてはくれた・・・。
ケド。
「はダメよ。トレーナーになりたいのならが自分でポケモンを捕まえなさい」
うっ・・・やっぱり来ると思った、この言葉。
はこの家に一番長くいるポケモン。
あたしが生まれる前からずっと両親に大事にされてきた子。
勿論あたしだってのこと、大好き!
だから一緒に行きたいんだけど・・・。
「デルビルから捕まえてくればいいでしょう?」
「嫌!!がいいの!!!」
パパがブリーダーだから家にはいっぱいポケモン達がいる。
その子達の中でも一番の年長者だからみんなのまとめ役だし、うちの番犬みたいな存在の彼をやっぱり両親も手放したくないんだ。
だけどそんなことで引き下がれない。
「それに・・・もあたしと行きたいってさ!」
思わずあたしはそう言っていた。
えっ!?と言った顔でがあたしを見る。
ここで引き下がったらあたしとは離れ離れ。
使えるものは何でも使っちゃえってことでに振ってみた。
ママは不審そうな顔。
「・・・そうなの?。貴方はに甘いところがあるからねぇ・・・行きたいって言えって言われてるんじゃないでしょうね?」
あはは、その通りもイイトコだけどはあたしの味方。
絶対にそれに答えるわけが無いわ。
パパやママを裏切ることがあってもあたしのことは絶対に裏切らないもの。
そう、あたしとは何時からかパパとかママとかには言えないような関係になっちゃった。
あたしはが大好きで、もあたしが大好きで(まあそれは一種の父性本能のようなものでもあったんだけど)べったりが高じて目覚めちゃったの。
もう人間の男なんかに魅力を見出せない程、が好き。
すべすべの角も凶悪な眼も鋭い牙とか爪も全部可愛い。
は気まずそうにママから目を逸らして、小さく首を横に振る。
「・・・・・・・・が心配だからついて行かせてほしい」
そして搾り出すように言うの言葉にあたしはほくそ笑んだ。
結局、ママもパパもの希望ならと折れざるを得なかった。
次の日のあたしの誕生日は、誕生会兼お別れ会みたいな感じだった。
嬉しい。
そりゃあママとパパと離れるのはちょっと寂しいけど・・・がいるならいいや!って。
あたしとは夕方に家を出ることになった。
まあ世間は結構狭いもので。
手始めは隣町のキンセツシティからよねってな感じ。
「じゃあ、ママ、パパ行ってきます!偶には帰ってくるから!!」
にっこり笑ってご挨拶。
今生の別れってわけじゃないし、ママもパパも存外ケロっとしてるみたいだった。
寧ろあたしよりと別れる方が悲しいんじゃないかしら・・・ってそれはそれでちょっと複雑だけどね。
家にはあたし以外にも子供のように可愛がってるポケモン達がいるんだし大丈夫よね。
「気をつけてね。バッジをひとつでも取れたら一度帰ってきても良いわよ」
「やだぁ、そんなのすぐだよ。せめて3つって言って!まあ期待してて。凄いトレーナーになってみせるから!」
そうを自在に使いこなせるくらいのすごいトレーナーにね。
まだまだあたしはを使いこなすには未熟すぎるから、ちゃんとポケモン捕まえて育てるつもりなんだし。
「じゃぁ、。行こう!」
「・・・ああ」
ママとパパに後ろ髪を引かれているの手を取ってあたしは家を飛び出した。
本当のコト言うと期待なんかより不安の方がおっきいケド・・・そんなこと言ってられないもん。
決めたことはやり抜くのがあたしの信念。
頑張るんだから・・・っ。
シダケを抜けたら117番道路。
ここは草むらがところどころにある。
「ねぇ、。さっきパパにモンスターボール2つ貰ったの。とりあえず一匹ゲットしたいから協力して?」
「分かった。だけど俺を使えばしばらくは楽出来るぜ?」
「ううん、いいの。トレーナーになるのが目標なんだからに頼ってらんないでしょ。あたしの実力が釣り合うくらいになったら、そのときはお願い」
そう、と二人になりたかったって言うのもあるけどあたしの夢も伊達じゃない。
今や世界中に名前を轟かせてるクラハさんくらいにはなりたいもん!
リザードンとサメハダーが特に有名で・・・!
簡単に真似出来ることじゃないけど、目標は高い方がいいに決まってる。
しばらく草むらの中を歩き回ってたらジグザグマが飛び出してきた。
全然珍しい子じゃないけど初心者にはこれくらいがいいのかもってことでにお願いすることにした。
「出来るだけ、手加減してね!!はこの子よりも大分強いんだから!」
「ああ。でも上手くいかなくても大目に見ろよ」
言って随分小さいジグザグマにふっと火の粉を吹きかける。
すると小さなジグザグマは悲鳴を上げて逃げ出した。
「あっ!こら待て・・・っ!!」
どうも臆病な子だった・・・んだろうか。
「、手加減してっていったでしょー」
「えぇ!?俺の所為かよ!!!滅茶苦茶手加減したぜ?」
うん、そうだね。
大分小さい火の粉だったよね。
それは分かってるんだけどやっぱ誰かに当たらずにはいられないって言うか。
そうこういっている間にまたジグザグマの姿が。
「あっ!!、また!!」
「ちっ・・・今度こそ・・・!」
「あーこら!!逃げないで!!!!」
・
・
・
何度か同じようなコトを繰り返して5匹目でようやくゲット。
「畜生、思い切り出来ないってストレス溜まるぜ・・・」
へろへろと力なく座り込むに対してなんだか異様に元気のいいジグザグマの女の子だった。
「痛いじゃないのよーっ!!レディに暴力振るうなんてサイテー!!!」
じたばたする子を抱っこして茶色いふわふわの髪を撫でてあげた。
家にはジグザグマなんていっぱいいたから扱いには自信があるの。
「ごめんねー。今からセンターに連れて行って治して上げるから我慢してね」
「・・・・・・可愛い名前付けてくれたら許してあげるわ」
ぷうっと頬を膨らませて言う。
とりあえずあたしを主人と思ってくれるみたい。
良かった一安心。
「そうだなぁ・・・何がいいかな」
うーんと考え込むあたしの横にが来た。
「・・・クユラなんてどうだ。白く儚い物のイメージでな」
「・・・!」
ぱっとジグザグマの表情が緩む。
わあ単純な子。
「意外とセンスあるのね、いいわ。さっきのこと許してあげる」
うって変わって上機嫌でボールの中に収まってくれた。
それにしてもクユラって・・・。
家に居るドガースの名前じゃん・・・!
いつも毒ガスをくゆらせてるからってクユラって名前になったんだけど。
まあ言葉は使いようって言うけど、ってホント悪タイプなだけあって知恵の働く子だ・・・。
あたしが苦笑して見上げたらも笑ってた。
その後は直ぐにキンセツシティに向かって、センターへ。
傷ついたって程でもないんだけどとりあえずジグザグマのクユラだけ預けて泊まる所探し。
流石にもう家には帰れないしね。
あたしたちみたいな若い新人トレーナーとかは、申請書を発行してもらえば安く泊めてもらえるところがある。
政府が援助してくれるんだって。
まだその辺良くわかんないけど・・・。
兎に角、あたしは今日家を出るつもりでちゃぁんと申請書とってあるのよ。
そういうところはぬかりないわ!
ま、綺麗で豪華なところじゃないけど・・・それくらいは我慢我慢。
あのクラハさんだって下積みはそんなもんだったって言ってたもの。
「あ、あそこかな?」
「・・・でかいなァ」
思ったよりもすごいおっきな施設。
四角いドームって感じ?
若いのを一手に引き受けてるんだ、まあこれくらいは当然なのかも。
受付で申請書を見せたらお姉さんが愛想良くカードキーをくれて。
「オートロックとかじゃないから、ちゃんと戸締りしてくださいね」
と、説明してくれた。
まあそんなものよね。
それにしても凄いわ。
何が凄いって一歩宿泊区に入ったらズラァァァァって部屋のドアが並んでるのよ。
沢山泊まれるみたいだけど、これでも何かイベントとかがあるとすぐに満室になっちゃうらしいのよね。
廊下のところどころではポケモンの見せ合いっこしたりしてる子とかがいたりして。
あたし本当に一歩足を踏み出したんだわって言う気分。
カードキーに書かれた部屋に入ってみた。
「・・・ま、こんなものよね」
ほんと寝るだけって感じ?
結構狭いし、ベッドとTVとお風呂とパソコンだけ置いてあるの。
あ、そうだクユラの治療終わってるかな。
パソコンに駆け寄って、あずかりシステムを見てみる。
「あ、帰ってきてる。良かった良かった。明日までそこで眠っててもらおうかな」
えへへ、だって今日はと二人っきりの初めての夜だもん・・・やーん、初めての夜なんてなんか恥ずかしいっ!
あたしが考えてることが分かったみたいにがあたしを抱き上げた。
にやっと少し意地悪く笑うときはHなことを考えてる時。
「・・・」
「っン、は・・・」
があたしの唇にちゅっと軽くキスしてくる。
あぁん、ダメ。
あたしこれだけでの言い成りになっちゃうよ。
「家じゃァ一緒に風呂なんて考えられなかったからなァ。、今晩は一緒に入るよな?」
「でも・・・狭いよ?」
「気にしねぇよ」
言いながらの手があたしの服を剥いでいく。
何度もあたしにキスしながらゆっくりと。
あたしの服を全部脱がせてからもばさりと服を床に放り出す。
今更それに照れるのもどうかと思うんだけど、なんとなく目のやり場に困って俯いた。
そのまま脱ぎ散らかしたままで二人してバスルームに篭る。
やっぱり狭いよぉ・・・。
仕方ないから先に座ったの足の上に向かい合うように座った。
ざぁっと温いシャワーにうたれながらと抱き合って。
「やだ・・・なんか恥ずかしいし・・・」
改めての紅い眼があたしを射るから、両手で胸を隠した。
「隠すなって」
の手があたしの腕を取り払って、首元に顔を埋めてくる。
「っぁ・・・」
長い舌があたしの首筋とか鎖骨を舐めたり。
大きな手はふわっとあたしの胸を包み込んでいる。
「うぁ・・・っ、あ・・・」
優しく揉みしだかれて声が出ちゃう。
バスルームに反響しちゃってすごく恥ずかしい。
「・・・」
小さく名前を呼ばれるとぞくぞくしちゃう。
ちょっと掠れた声が興奮してるらしいことを教えてくれるから。
あたしに興奮してくれてるなんて・・・凄く嬉しくて。
「あっ・・・はぁあぁぁぁ・・・っ」
つんと尖った胸の突起にの舌が触れる。
―――ちゅ、ぷちゅ・・・
やらしい音を立てながらがそれに吸い付いてきて。
舌先で捏ねまわされちゃう。
「あっ、やぁん・・・っ、イイ・・・」
堪らずあたしはの頭を抱いて胸を押し付けるようにした。
もしっかりとあたしの腰を抱いて噛み付くようにしゃぶりたてるから、ぐいぐい体を押し付けちゃった。
体を押し付けると凄く気になるのが、体の間に挟まれてるのアレ。
軽く体を動かすと大きくなったアレがお腹に擦れちゃう・・・。
意識しだしたらそれがすごく気になってくる。
そんなあたしの微妙な変化を感じ取ったのかが唇を離してあたしを見上げてきた。
「・・・何か別のコト考えてるだろ」
にやァって、意地悪な顔。
ほんとってあたしの考えてることが全部読めるのかしら。
「か、考えてないよ」
慌てて首を横に振るけどの紅い眼はあたしの向こう側まで見てるみたい。
そっと体を離すと上を向いてるモノを手で掴んだ。
「コレ、欲しくなってンだろ?」
軽く上下に扱きながらあたしを見つめてる。
凄く目のやり場に困っちゃうし、なんかくちゃくちゃ卑猥な音させてるし・・・。
恥ずかしくて頬が熱くなるのが分かった。
赤い顔のまま、仕方ないから目を逸らして小さい声で「そんなこと考えてないモン」と言うのが精一杯。
「そうかァ?やぁらけェ腹で俺のコレずりずり擦ったクセに」
「違っ・・・ただちょっと気になっただけで・・・っ」
あ。
ますます意地悪く笑うを目の前にしてしまったという気分になった。
「いや!あの、だから・・・違くて、えっと・・・」
「隠すなよ。だから、欲しかったんだろ?コレがよォ」
あぁん、違うのにぃ・・・っ。
でもの言葉もあながち嘘じゃないんだけど・・・。
ぺろっと指先を軽く舐めたが、するりとあたしの足の間に指を滑り込ませる。
ぐじゅっと粘液の音がして指が軽くあたしの中に埋められる。
「っは・・・ァ、あぁぁぁ、ン・・・っ」
慎重に・・・傷つけない様に埋め込まれていく指先が中で蠢いてる。
「あぁっ・・・・・・はぁ、あはぁぁぁぁ・・・こんな、すぐ、イっちゃ、ぁあ・・・」
あたしを知り尽くしたの指が堪んない。
いいところばっかり弄るんだから・・・こんなんじゃあたし本番前にギブアップだよぉ・・・。
「や、ダメ・・・っ」
いやいやをするとはゆっくりと指を抜いてくれた。
ずるりと引き出されたそこから大量の粘液を溢れさせてしまうあたし。
はしたなくもあたしが垂れ流した涎がの足を汚してる。
「どろどろだな。もうイっちまったか?」
「イ・・・って・・・ない・・・」
でももうイっちゃったみたいにヘロヘロだけど・・・。
そんなあたしをは抱き上げて腰の上に座らせる。
「そのままゆっくり腰下ろしてけ」
「ん、っあ・・・はぁ・・・はぁはぁ・・・」
熱くて大きな塊があたしの足の間に押し付けられる。
――ぐぷ・・・
あたしは自ら指で口を押し広げながら必死でを飲み込もうとする。
腰を使いながらのお腹に爪を立てて。
「はぁ・・・苦し・・・ン、あぁ・・・」
――ぐじゅ、ぐじゅ
最後はも手伝ってくれた。
「・・・入ったぜ」
「ほんと・・・?はぁ、はぁ・・・」
思わず下を向いて確認しちゃった。
根元までずっぷりと咥え込んで・・・ああ、なんて光景。
恥ずかしくてちょっとお腹に力がはいっちゃった。
が顔を顰めてる。
「あんまり、締めんな・・・」
言いながらあたしを抱きしめる。
つまり、ももうそろそろ限界なわけ。
「動くからな」
ぶっきらぼうに言ってあたしの足を軽く抱え上げて腰を動かす。
「あっあぁ・・・」
大きなモノで擦られる感覚はさっきの指の比じゃなかった。
あたしは浴槽の方に背中を預けて、は浴槽の淵に手を掛けて。
狭いバスルームにいやらしい粘質な音と喘ぎ声が響いてる。
「はぁっはぁっ・・・ダメェ・・・あ、あぁぁあぁぁ・・・っ、イっちゃうよぅ・・・っ」
ズンズンと奥まで思い切り突かれて悲鳴にも似た声をあげた。
「も、少し・・・俺も、だから・・・っ」
「やっ、無理・・・!あっあっ・・・あぁぁぁあぁぁぁンっ!!!」
あたしの下腹がびくんって震えて、大声上げながイっちゃった。
「・・・っ」
少し遅れても。
ずるりと引き出してあたしのお腹の上に温い粘液をぶちまけてた。
その後はちゃんとお風呂に入って・・・。
えへへ、上がったら第2ラウンドでした。
まあ記念すべき初めての夜と言うことで、二人ともちょっとテンション上がってたのよね。
ああ、でももしあたしがクラハさんみたいに有名になっても・・・。
今晩のことは絶対に誰にも言えないわ。
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今回はヘルガー・・・じつは大好きポケモンの一匹ですが。名前が・・・安易。
前回に引き続きあくタイプが。まあいいか。
うぅ・・・ところで思い切り書いてしまいましたが、ポケモンでえろって犯罪?
お子様向けのゲームでえろなんて激しく背徳感。しかも交尾じゃなくてセックスしてるよ。いやん。
人外×人とかの背徳感には萌え萌えしますが(変態)これは果たして女の子向けな話なのかが凄くきになります・・・。
進行上クユラの名前だけは変えないことにしました。ご了承ください・・・。