029/息も絶え絶え





「はぁっはぁっ・・・隊長ォ、俺、もうダメ・・・ぇ」





パプワ島に来てからたくさん時間のある生活がやってきた。
それは別に物凄く求めていたものではない。
時間やゆとりのある生活は悪くないと思う。
だけどそこに大好物の女がいないのでは・・・味気ないことこの上ないではないか。
そんな折。
散歩をしていたロッドの耳に聞き慣れないような・・・でも聞いたことのあるような女の声が聞こえてきた。
一瞬ナマモノの類かと無視しようとしたがその声が異常にエロい響きを含んでいたので立ち止まったのだ。
「・・・ナマモノ共が交尾でもしてやがんのか?」
それだったらぬか喜びだな、と思いながらも淡い期待に胸を躍らせ繁みの先を覗き込んでみた。
「おぉっ!」
するとどうだ。
長い金髪の女が白い腰をいやらしく揺らめかせているではないか。
下には男が組み敷かれているようだが、ロッド的に男はどうでもいい。
視線はその女の尻、とくに男のモノが出入りしているところに集中する。
白い肌の中でソコだけがピンク色に充血し太く勃起したモノを何度も美味そうに出し入れさせていた。
「すげ・・・誰だあの女。いやらしー腰使いしてるぜ・・・!」
自然と荒くなる息で結局ロッドは最後までそれを見守った。
勿論あわよくばおこぼれに預かろうという下心の下で。
事を終えた後、女は腹の上に乗ったまま下の男に何度もキスをしているようだ。
畜生見せつけんなぁ、こいつら・・・と思いながらおもむろにロッドは立ち上がる。
出来るだけ気配を消して男女の頭の方へ回りこんだ。
そして。
「よぅ、イイコトしてんなぁ。その彼女、一発俺にも貸してくんない?」
声を掛けたら弾かれたように女と男が顔を上げた。
男の方は直ぐに誰だか分かる。
童顔毛無し忍者のトットリだ。
問題は金髪の女。
どうも見たことがある顔だし・・・このトットリと一緒にいるということは・・・?
「だぁあっ!!!み、ミヤギ君、早く服着るっちゃ!!!!!」
大慌てで女に服を着せるトットリ。
ちらりと見えた腹にでかでかと書かれた「女」と言う文字。
あの筆は形状まで変わるんだったろうかとロッドは首を傾げたが、どうやらこの金髪女は忍者の親友のミヤギとかいう男。
結構皆餓えてんだなぁとロッドは妙に納得してしまう。
「な、何の用だっちゃ!!!ミヤギ君は渡さないっちゃよ!!!」
庇うように後ろにミヤギを隠す。
その後ろでトットリの様子にうっとりなミヤギ。
こりゃあもう親友とかそう言うレベルじゃなくなってるんだな、とロッドは思った。
「そーみたいネ。じゃあちょっと質問。そっちのミヤギ君に」
「何だべ?」
うーわぁ声までばっちり女だよ。
可愛い声じゃん。
この声で喘がれたんなら、元が男だって分かってても危ないかもなぁ。
しかしその思いを決して口にすることはなく、ただにんまりと笑って。
「男のときと女のとき、どっちが気持ちよかった?」
阿呆な質問だった。
しかしちょっと頭の軽いミヤギは真剣にこう答えた。
「女のときだべ。トットリに色々されっとすげぇ気持ち良ぐなっちまったなぁ」
「ミヤギ君っ!!!!」
明瞭に答えてしまった親友に顔を赤くするトットリ。
どうやら既に立場が決まっているような二人に苦笑すら漏れる。
「女の方か・・・。じゃあさ、お前等見逃してやるから一つ俺の頼み聞いてくれよ」
面白そうに笑ってロッドは自分の裸の腹を指した。
「俺にもその女ってやつ、体験させてくんない?」

結局二人を獅子舞ハウスの近くまで連れてきて女にしてもらった。
流石に女の姿で半裸でうろつくのはまずいと思ったからだ。
ミヤギがしゅばっとロッドの腹に女と書いた瞬間、ロッドの背が縮みそして――。
「うおっ!!すっげぇ。マジで女の子になっちゃったー!!」
ぽよんと張り出した胸をたぷんと揺らして喜ぶロッド。
「さんきゅーな!!よっしゃ遊ぶぜぇ!!」
そういってロッドは意気揚々と獅子舞ハウスに帰って行った。
「あの格好であの家は拙いんでねぇべか?」
「そうだっちゃねぇ・・・」
しかしその二人の言葉を聞いているものは他にはいない。
一番聞くべき男はもう野獣の家に帰ってしまった後である。
そして、半裸の女が乱入して行った獅子舞ハウスから何やら騒がしげな声が聞こえてきた。

「たぁいちょー!!!ハーレムたいちょー!俺とニャンニャンして遊びましょうよ〜!!!」
大分ゆるゆるになったレザーパンツ姿の半裸の女がいきなり家に乱入してきたかと思うとその言葉。
「誰だテメェ」
女だろうと敵ならば容赦なく殴るんだろうこの男は、見慣れない女をじろっと睨んだ。
「俺ですよー!ロッドっすよ!!」
「あぁ?・・・何やってんだお前」
にやけた顔の女にロッドの面影を見出したハーレムはますます面倒くさそうに受け答えする。
「隊長が溜まってんじゃないかと思って女になって来たんスよ!ねー俺と大人の遊びしましょうよー」
べたべたと纏わりついてくるロッド。
南国の島でこれは暑いと思いつつも、確かに最近女を抱いていない。
まあロッドの言うことももっともで体を使わせてくれるなら使わせてもらうかと。
「・・・仕方ねぇな。ついて来い」
「やったー☆」
お許しが出てロッドは喜んでハーレムの後をついていく。
放り出した胸は歩くたびにたゆんたゆんと揺れてちょっと変な感じ。
ハーレムの部屋に入れてもらったと喜んでいたのも束の間。
直ぐに服を(というかレザーパンツを)脱げと命令されて、意気揚々とそれを下ろした。
「・・・お前、マジに生装備なんだな・・・」
こんなことなら俺が脱がすんだったというハーレムの言葉にまた嬉しくなる。
一糸纏わぬ姿でロッドはハーレムのベッドの上にあげられた。
「おっ、すげぇな。マジで女の体じゃねェか」
ロッドの足を割り、見下ろしたハーレムは思わず声を上げた。
「やぁーん隊長のエッチィ〜v」
「嬉しそうに言うんじゃねぇ」
大分小さくなってしまったロッドに覆いかぶさる。
見下ろす顔には確かにロッドの面影はあるもののやはり女の顔だ。
ぐに、と無遠慮に膨らんだ胸を鷲掴みにする。
「っぁ・・・」
多少乱暴気味に揉みしだかれてロッドの体に力が入る。
感じたことの無い刺激。
「ひゃ、隊長・・・っあ、ン・・・っ」
思わず上擦った声が出てしまう。
そんな風に声を出したらハーレムの手付きが少し変わった。
遊んでるような手付きだったのに、段々本気になっているような。
「はぁ、ァ・・・や、ぁん・・・隊長・・・っ」
「イイ声出すな、お前。なんか、やべぇ・・・」
ハーレムの手がロッドの足をさらりと撫でる。
そしてロッドの胸に軽く唇を当てた。
「あっあっ、たい、ちょう・・・っ、はぁっはぁっ・・・」
ちゅ、ちゅと音を立ててハーレムの唇がロッドの乳首を吸う。
感じたことの無い快感がロッドの腰を駆け巡る。
良く行為中に女が膝を擦り合わせているのを見かけたが、自分も今そうしたい気分だ。
しかしハーレムの体が間にあってそれが叶わない。
無意識のうちにハーレムの腰を膝で擦ってしまう。
「おいおい、急かすんじゃねぇよ。もっと楽しめ」
「え、あっ・・・だ、だって・・・」
腰をきつく挟んでくるロッドの膝に気付いたハーレムはにやにや笑っている。
そういや女にこうされて自分もそんなこと言ったっけ。
女って結構余裕ないのかも・・・なんて少し苦く思った。
「あっ、はァ・・・あはァン・・・っ!」
ハーレムの舌先がロッドの乳首を軽く突いたり、ぺろぺろと嘗め回したりする。
特に舌で捏ねられると堪らない。
下半身が変な気分だ。
勃起するものは今は無いのだけれど、きゅぅんと疼く。
「はぁはぁっ・・・イイ、たいちょ・・・あっスゲ・・・っイイ・・・」
ハーレムの頭を細くなった腕で抱き、求めた。
そうしたら意外なことに応えてくれる。
既にハーレムも引き返せないくらい本気だった。
するりと足を撫でていた手を動かして、ロッドの秘所に触れる。
――にゅる
「あ、やっ・・・」
「や、じゃねぇだろ。お前も女の数こなしてンなら分かるよな?」
にやっとハーレムが笑い、指でつるりと女芯を撫で上げた。
その瞬間。
ロッドの体が硬直する。
「ゃあぁぁぁぁ・・・っ!」
びくりびくりと時折体を痙攣させて、悲鳴にも似た声を上げた。
下腹部が何度も波打つのを感じる。
何だこれは。
「何だよ、これだけでイっちまったのか?」
はぁはぁと荒い息を吐くロッドを覗き込んでハーレムは笑った。
まるで思春期のガキだな、と言われてむっとしたが軽く撫でられただけで絶頂に達してしまったくらいなのだから仕方が無いか。
「あー・・・悔しーっスね。・・・でもスゲェいい・・・。女ってこんなにイイもんなんスねぇ・・・」
「阿呆、これで終わりじゃねぇぞ」
ぐい、とロッドの足を開かせる。
「わ、ちょっ・・・待っ・・・」
流石に今そこを見られるのは恥ずかしくてロッドは慌てて手でそこを隠そうとした。
しかしハーレムにそんな抵抗が通用するはずも無い。
「さっきよりドロドロだな」
イった時に溢れた蜜がとろりと溢れる秘所に指を差し込んだ。
「っ・・・」
「痛ェか?」
正直結構痛かったけれど、黙っていた。
そのうち良くなってくることは色んな女で見てきたのだ。
案の定ハーレムの指に慣れてくると時折触れる一点が物凄くイイ事が分かる。
「あっ・・・隊長・・・んンっ、そ、そこ・・・イイ・・・っ」
勿論ハーレムも口で言われなくとも、触れるたびにロッドが締め付けてくるからちゃんと分かってはいたが。
「隊長・・・っはぁはぁっはぁ・・・っイイ、っス・・・あン、はぁぁぁ・・・」
ぐちゅぐちゅと淫猥な音を立てながら指を出し入れしていたが、しばらくしてそれを抜く。
ロッドは不思議そうにそれを見上げた。
「物欲しそうな顔してんな。・・・指よりイイモンがあるだろうが」
な?と思いのほか勃起したモノを片手で握りロッドに見せ付ける。
軽く上下に扱きながらロッドの片足を持ち上げた。
「入れるぜ?」
ぐっと熱い塊がロッドの中に押し込まれる。
「っぐ、痛ぅ・・・っ」
流石にこれは我慢できなくて顔を顰めた。
しかしハーレムは止まらない。
「ま、ちっと我慢すりゃぁ直ぐによくなっからよ!」
「うぅ・・・っ」
他人事だと思いやがってこの親父が!!!と叫びたいが声にもならない。
なんとか異物を最後まで飲み込んだときにはロッドはぐったりと疲弊していた。
「・・・俺・・・今度から女の子にはもっともっと優しくすることにします・・・」
「はぁ?何言ってンだ、お前」
突っ込まれる側になってみて初めて分かった、この事実。
女の子は良く苦しそうな表情をすると思っていたが、こういうことだったのかと妙に納得。
しかしハーレムは容赦無い。
ぎしり、とベッドが軋んだかと思うと、緩く腰を突き上げてくる。
「っあ、はっ、あっあっあっ・・・」
そのリズムに合わせて声が漏れた。
徐々にハーレムの腰が早くなっていき。
それと同時に抜き差しも激しくなった。
驚くことに、ずるりと引き出された楔が再び打ち込まれる瞬間に快感が生まれる。
初めは痛いだけだったがそれだけじゃない。
痛みと快感を同時に感じながらロッドは必死でハーレムに追いすがった。
「あっはぁぁっ、俺、また・・・イ、く・・・っ」
ぞわりと腰が震えるあの感覚。
ずんっ、とハーレムが思い切りロッドを突き上げた瞬間何もかもが弾け飛んだ気がした。


「はぁっはぁっ・・・隊長ォ、俺、もうダメ・・・ぇ」
ハーレムの下で荒い呼吸を繰り返しながらロッドは力なく言った。
「だらしねぇなァ。俺、まだ2回しかイってねぇんだぜ。最後まで付き合え!」
とんだ野獣を誘ってしまったとロッドは後悔した。
セックスは好きだけどこんなに何度もイかされるのは辛いだけだ。
だけど男の時とは違って出すものが無いだけに何度でも絶頂を迎えられてしまう体。
確かに女は気持ちイイ・・・程ほどにしておけば。
息も絶え絶えになりながらロッドは思った。

・・・今度から誘うならこのおっさんじゃなくてリっちゃんにしよう・・・と。

懲りない男である。




















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ひさしぶりだー!!パプワ!!!ポケモン以外!!!
ロッド大好き。ハーレムも!どっちが受けでも攻めでもおっけー!!!!
ところで毎回詳しく表記はしてないんですが、女体化された受け君達はみんなパイパンです(だからどうした)今回のロッドもパイパンです。
つるんつるんの方がエロくないですか?ていうかつるんつるんの方が好きです。
だって出入りしてるとこ見やすそうだから(どういう理由だ;)
結局うちが書くと女体化ホモでも男性向けっぽい・・・。