006/卒業
「マジ良かった・・・。戻らなくなっちまったらどうしようかと思ったぜ・・・」
結局ハーレムにヤられた後、ロッドの毒牙に掛かる前にハーレムが元に戻すことを命令したためすぐにリキッドは男に戻ることが出来た。
それに対してロッドは大変不満そうであったがハーレムに睨まれたなら諦めるしかない。
リキッドはそのまま開放され、なんとかパプワハウスに戻ることが出来た・・・はずだったのに。
「・・・なんでンなことになってんだよ」
リキッドは今の状況を見てぼそりとそう言った。
アレから夜になってリキッドはまた獅子舞ハウスに拉致られた。
今度は不機嫌なリキッドの横にたたずむ一人の女にだ。
クセのある金髪をざらりと伸ばし口から覗く蛇の舌やら毒牙やら。
「まぁまぁそう言うなや!」
リキッドの背中をばしばし叩いて下品にゲラゲラ笑ってみせるこの女。
「リっちゃんの処女貰ったついでに童貞も貰ってやろうかと思ってよォ」
チロチロと蛇の舌を見せリキッドににじり寄る。
「貰っていりませんので家に帰してください」
「却下」
言いつつリキッドの目の前でジャケットを脱ぎ捨てた。
「アンタ何脱いでるんスか!!ちょ、止めるなら今ですって、隊長」
「うっせぇ」
リキッドの言葉を無視しばさりばさりと服を放り投げる隊長こと、ハーレム。
「うわ、マジすか。おっさんの裸なんか誰も見たくありませ」
「眼魔砲」
――どかーん。
タメ無しで撃った眼魔砲は見事リキッドを襲った。
「阿呆か!俺のこの姿を見やがれ!!」
そして血をだらだら流すリキッドの胸倉を掴むと、自らを指差した。
そこには、確かに背はリキッドよりも高いものの豊満な胸を晒し、女性者の下着から伸びる足はほっそりと長くて、少しきつい目をした美人が立っている。
何処から如何見ても、女。
胸倉をつかまれたまま見下ろしているリキッドだが、初めて見る生の女の体に無意識に喉がなった。
急に大人しくなったリキッドを見てハーレムの口許が緩む。
呼吸で浅く上下している胸を凝視しているリキッドの顎を掴み視線を合わせた。
「こんなモンで固まってたら女に嫌われっぞ」
「かか、固まってなんかないっスよ!!!」
「嘘吐け」
ニヤニヤと笑いながらハーレムはリキッドを開放した。
しかし自由になったリキッドは別段逃げようともせずそこに立ち尽くしている。
「どしたぁ?帰りてぇんじゃなかったのかよ」
「え、いや、あの・・・」
あわあわと言葉を濁すリキッドを見てハーレムは爆笑する。
「ギャハハハ!!!いいぜいいぜ。童貞君はエッチしてぇんだよなぁ?」
「う・・・」
「いいぜぇ、こっち来いや」
と、何処からか突然出現した布団の上に胡坐をかき、隣をぽんぽんと叩く。
そして勿論童貞がそんな美女の誘いをきっぱりと断れるはずもなくて。
無言でふらふらとハーレムの横に、正座した。
そんなリキッドの初心な様子がまた面白いハーレムは必死で笑いをかみ殺しながらリキッドを布団の上に押し倒した。
「畜生、童貞って可愛いモンだな。俺、世の中の一部のおネェちゃんが童貞に走るわけちょっと解るわ」
「はぁ!?アンタ寝惚けてるんスか!!」
「大分本気だっつの!」
結局昼間のときのようにハーレムに衣服を剥がれながら軽く眩暈を覚える。
ていうか、結局俺・・・食われるんじゃねぇの?
とハーレムの様子を見ながら一抹の不安が頭をよぎる。
ぽいっとハーレムの手が最後の一枚を放り投げた。
「・・・やぁっぱ女の目から見ると感じ違うな」
馬乗りになりながらリキッドの体をじっくりと見下ろす。
相手はハーレムだとわかってはいるが、しかし女性に体を見られるのはやはり抵抗があった。
イケナイモノを見せつけているような罪悪感とでもいうのだろうか。
「さぁてと、リっちゃぁん?」
「・・・なんスか」
猫撫で声でハーレムはリキッドを見下ろした。
リキッドも観念したのであろう、素直に返事をする。
膝立ちでハーレムはリキッドの胸の辺りまで移動して命令した。
「このままで俺のパンツ脱がせろ」
「・・・はぁ?」
「もたもたしてんじゃねぇよ」
急かされ渋々ながら手を伸ばした。
何もかも初めて生で見るものばかりで震えるほどに緊張する。
自然に息が上がり、ハーレムの股間から目が離せなくて。
震える指を真っ白な女物の下着にかけた。
よくよく見れば足と足の間の部分の下着の色が少し濃くなっているような気がする。
――する。
心臓が破裂するんじゃないかと思うほどに心拍数が上がる。
モザイクの入っていない女の胸なら雑誌で幾らでも見たことがあるが、ココは初めて見る。
不安と期待に潰されそうだ。
――する、する・・・。
ますます息が上がってしまう。
女の隠された部分を目の当たりにして喉がごくりと音を立てる。
太股を通過したくらいで、ハーレムも手伝ってくれた。
ぽいっと下着を放り投げる。
これでどちらも何も着ていない状態になった。
ハーレムはにやりと笑ってゆっくり後ろを振り返る。
「ケケケ、リっちゃん女脱がすだけでこんなにしてんのかよ」
ソコは「本人に命令されて、女性の下着を脱がせた」なんていう異常な経験をした所為で既に硬くなり天を仰いでいた。
振り返りながら手を伸ばしリキッドの勃起したモノを掠めるように撫でる
「ぅ・・・」
「起きろよ、リっちゃん。女の口にお前のが出入りするトコ見せてやるぜ」
言って手を差し出す。
勿論リキッドはその手を取り、大人しく起き上がった。
そしてハーレムがリキッドの足下に屈みこむ。
もう既に大分勃起してしまったそれを軽く掴み上下に扱き上げながらリキッドを目で見上げた。
視線が合うと気まずそうに視線を逸らす様が何だか可愛く見えて笑える。
「おい、ちゃんと見てやがれ。初めてフェラされるんだろうが」
言いながらハーレムの舌がぺろりと鈴口を舐める。
そのまま先端を軽く口の中に含んでしつこく舌で撫でた。
「う、は・・・ちょ、俺・・・っ」
ざらりざらりと舌の感触がするたびにリキッドは声を漏らしてしまう。
ハーレムは丹念にリキッドのモノを舐めている。
普段とは裏腹に以外にも優しく。
ぐりっと尿道口に舌先を押し付けられたとき思わず腰が跳ねた。
「た、たいちょ・・・っ」
「おいおい、こんくらいで音ェ上げんじゃねぇぞ」
にやっと笑ってハーレムは先を吸いながら竿を扱き始めた。
ぬちょぬちょと湿った音が漏れ、器用な手がリキッドを追い詰めだす。
「うわ、マジ・・・隊、長っ・・・ダメ、す・・・俺、俺・・・っあ!」
雁に軽く歯を立てた瞬間どぷっとリキッドの体液がハーレムの口に広がった。
びゅるびゅると吐き出されるものを次から次へと飲み込んでしまう。
ごくりと喉を鳴らしながら飲み干し、口許をぺろりと舌で舐め取る。
「溜まってたのかよ。濃いぜ」
にやにや笑いながら揶揄するように言うが、リキッドはそれを真摯に受け止めてしまい赤面する。
その間にもハーレムの手がリキッドを擦っていて。
出したばかりだと言うのにすぐにリキッドのモノは上を向いてしまった。
「リっちゃん若ェなァ。あんだけ出してまだビンビンかよ」
「お、俺・・・」
「でもよォ、自分ばっかってのはちょっといただけねぇよなァ?俺も気持ちよくしてもらうぜ?」
と、突然ハーレムの手がリキッドの手を取った。
そしてぽふっと自らの胸の上に乗せる。
ぽやんとした柔らかい感触に思わずリキッドは手を退けようとするが、ハーレムが許さなかった。
「遠慮しなくていいんだぜェ?オラ、こうやってよォ・・・」
「隊長・・・いや、ちょっとやばいっスよ・・・!」
ハーレムの手がリキッドの手の上から重ねられて、緩く胸を揉みしだく。
しばらくするとハーレムの乳首が少し尖りだした。
リキッドが指先で触れると少しだけ顔を顰めてみせる。
「・・・イイ・・・スか?」
くにくにと硬くなり始めた乳首を弄るとハーレムが俯き加減になり、リキッドの腕を強く掴む。
「は・・・ああ、いいぜ。女ってのは・・・う、ぁ、こんな・・・っく・・・」
はぁはぁと荒い息を吐きながら気持ち良さそうな声を出すハーレム。
リキッドは触発されてしまう。
緩急をつけて豊満な乳房を揉みながら鎖骨の辺りに軽く唇を押し付けた。
もしかしたら怒られるかな、と不安ではあったが幸いハーレムは何も言わなかった。
いや寧ろ悦さそうだ。
そのまま優しく唇を辿らせて、頂を口に含む。
「んんっ・・・りき、ぅあ・・・」
舌先で意地悪く転がせばハーレムが甘い声を上げた。
思わずリキッドはハーレムを布団の上に押し倒す。
力の抜けたように、素直にリキッドの体重を受け入れるハーレムは求めるようにリキッドの髪に指を絡めた。
「っぁ・・・はぁ、はぁ・・・・・ん、はァ・・・っ」
「隊長・・・」
ハーレムの甘い声がリキッドの耳を掠めるたびに堪らない気分になる。
そんな声がもっと聞きたくてリキッドはわざとそういう箇所を執拗に弄った。
特に軽く歯を立てたらハーレムの腰がしなり一際大きな声をあげたので、そんな反応が見たくて必死に。
「はぁっはぁっ、リキ・・・ッド、ぅア・・・あっああぁぁぁ・・・」
「隊長、ハーレム隊長・・・・・・俺、俺もう・・・っ」
髪を振り乱しながら喘ぐハーレムに思い切り欲情してしまっているリキッドの声は興奮に掠れ、切羽詰っていて。
ぐいっとリキッドの腕がハーレムの細い足を持ち上げた。
そして。
――ぬちゅっ。
湿った音を立ててリキッドの指がねっとりと濡れたハーレムの割れ目の中に入ってきた。
無遠慮に突っ込まれる指が不快過ぎて快感も何処かへ飛んでしまいそうだと思い、じろっとリキッドを睨みつける。
「っ・・・痛ぅ・・・・・・おい、痛ェ」
「そ、そんなこといわれても・・・」
さっきまでが嘘のように不機嫌な声で言われリキッドはあわあわとハーレムを見た。
助けてくれと言わんばかりの目だ。
「女ってのはなぁ、ココ、をだな・・・ぅあ・・・マジで・・・女ってこんな、う、わ・・・」
リキッドの手を花芯に導いてやりながら、そっとそこに触れさせる。
「え、ココ・・・っスか?」
少し強く弄られた瞬間、ハーレムの体に跳ね上がるような刺激が伝わってきた。
痛いような気持ちいいような。
「あっ、こら、おい・・・っ、ちょ、そこ・・・あぁっ、あぁぁぁっ」
ぴくんぴくんと体が跳ねて、体の中からはしたなくも涎を垂らしてしまう。
指をぬるぬるにしながらもリキッドは言われたところを何度も擦る。
少しずつ硬く尖り始めたので、リキッドは緩く摘み上げてみた。
「っあぁぁぁぁ!!」
嬌声が上がってハーレムの腰が小さく浮いた。
そしてぜいぜいと荒い息を吐きながら少し赤くなった頬をベッドに押し付ける。
「・・・うっわ、マジかよ。ちょっとイっちまったし」
余韻の残る体がぴくぴくと震える。
少しだるい気もするが、まだ当初の目的を果たしていない。
ハーレムはリキッドを見遣ると、足を軽く開いた。
「んじゃ、そろそろメインイベントと行くか。指、入れてみろよ」
自らの手で割れ目を押し開きリキッドを誘う。
心なしか震えるリキッドの濡れた指がぬるりと入り込んできた。
勿論、女になったばかりハーレムも処女である。
流石に少し痛いかとは思ったが、口には出さない。
リキッドの指が内部で蠢くたびに痛みと変な感覚が体を支配する。
「はっ・・・あ、はぁはぁ・・・」
ぐちぐちと遠慮がちに動かされる手が或る一点を掠めるたびに腰が浮く。
それを知ってか知らずかそのあたりを触るリキッドの指。
だんだん気持ちよくなってくると、今度は指じゃ物足りない気がする。
「ぅあ・・・っ、ん、おい・・・も、いいぜ。入れろよ」
ハーレムの言葉にリキッドはにゅるりと指を引きずり出した。
「っはぁぁぁ・・・」
その微妙な感触がまたイイ。
震える足を立てて誘うと、その間にリキッドが体を割り込ませてきた。
「間違えんじゃねぇぞ」
「う・・・こ、ココっスか・・・?」
軽く先端がぬかるみに埋まる。
――にゅる。
何度か先が入り口を探してハーレムの割れ目を擦る。
上手く入らなくて花芯を突付かれたりするものだから堪らない。
「んんっ、あ・・・下手くそ・・・!ココだ、ココ!!」
思わずリキッドのモノを握って自ら入れていた。
ぐじゅっと濡れた音と共にリキッドが埋まる。
「っ・・・うは・・・、その、まま・・・腰、使って・・・っ入れろや」
リキッドはハーレムの横に手をついて軽く腰を動かした。
「あっん、んン・・・っはぁっはぁはぁ・・・っ」
「ハーレム隊長・・・大丈夫っスか?」
「平、気だ・・・つの。よけーなこと・・・考え、んなっ!」
ぐいぐいとリキッドが腰を進めていく。
するとハーレムの細い腕がリキッドの首を捉えた。
抱きつかれた格好になるが、縋りつくハーレムが何だか可愛く思えて軽くキスする。
「うわ・・・スゲ・・・、イイ・・・っ」
「んっ、あは・・・はぁぁあっぁぁぁ・・・っくぅ・・・ん・・・」
シーツを滅茶苦茶に蹴っ飛ばしながらリキッドは根元まで中に埋めた。
「は・・・入った、スよ・・・ぅあ・・・っ」
きゅうきゅうと締め付ける内部の刺激に顔を顰めながらハーレムを見下ろす。
しばらくはぁはぁと荒い息を繰り返していたが、いきなりリキッドの頬に手を当てると唇を重ねた。
リキッドの唇を割り舌を滑り込ませて、口の中を舐める。
舌も優しく吸い、溢れた唾液を垂下して。
たっぷりと奪った後、少し苦しげではあったがにやりと笑って言った。
「下手くそ、キスってのはこうやるんだぜ。ほら、動けよ。イきてぇんだろ」
促されてリキッドは体を起こした。
ハーレムの足を抱え上げ軽く腰を前後させる。
「っはぁ、ン、あぁ・・・はぁはぁ・・・んぅ・・・ンんっ」
「はぁはぁ・・・すげ、あ、隊長・・っ隊長・・・!!」
最初は遠慮がちだったリキッドだがだんだんと腰使いが激しくなり、ぐちゅぐちゅと音を立てながら夢中でハーレムを突く。
何度も出し入れされるうちにハーレムも自分のイイ処が何処か分かってきたのだろう。
リキッドの動きにあわせて腰を揺らした。
「あっはぁ・・・はぁ、ン・・・っあっあっ・・・はぁっ・・・」
「隊長、俺もう・・・ダメっス・・・!」
「んっ、いいぜ・・・あっあっ・・・イけ!」
言って、ハーレムは内部を締め上げた。
その瞬間リキッドの体が跳ねる。
「うわっ・・・あ、あ・・・っ」
リキッドの動きが止まり、中に思い切り射精する。
中で脈打つリキッドのものが熱い。
ハーレムは目を閉じてソレを味わった。
「これでやぁっとリっちゃんも童貞卒業だな。まあガキが出来たら認知してやるからよ」
「・・・それアンタが言う台詞じゃないでしょ」
一発終えて満足そうに煙草を吸うハーレムをリキッドは恨めしげに見上げた。
「ていうかアンタいつまでその格好でいるつもりなんすか」
「あーん?そうだなぁ・・・」
しばらく考えた素振りを見せた後、リキッドを見てにやりと笑った。
「んじゃぁ、リっちゃんが俺をセックスでイかせれるようになるまではこのままでいるわ」
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童貞リキッドと女化ハーレムです。萌。自分で書いててなんだけど。萌。ハーレム受が萌。
あとうちはファンタジーを書く手前ベッドを良く書きますが、布団の方が萌えです。
昔はベッドの方が良かったんだけど布団の方が今はイイと思っております。だってエロいじゃん。
特に男性向けっぽい設定の布団に萌えます(ぇ。
安いアパートの散らかった男の人の部屋にずっと敷かれっ放しの布団に激萌(変態ガイルヨ)
そこで処女の花散らす女の子がすげー萌。ハァハァ。しかも相手は13以上はなれた歳の差だともっと萌。ハァハァ。
と、言うわけで布団にしてみました(どないよ)