CHICAGO 名盤

CHICAGO TRANSIT AUTHORITY
現在も健在の現役バンドシカゴが、1969年に発表したデビューアルバム。デビュー当時バンド名は「CHICAGO TRANSIT AUTHORITY」で、すぐに名前の所有権問題で2枚目以降「CHICAGO」と短くなった。いきなりのアナログ2枚組という新人バンドでは異例のデビューで、この後3枚目まで2枚組みのスタジオアルバムを発表することとなる。その後4枚目に発表した「CHICAGO at CARNEGIE HALL」というライブ盤はなんとアナログで4枚組でさらに当時話題騒然となった。ちなみにこのアルバムは、ブルース・スプリングスティーンが1986年に同じく当時アナログ4枚組の大作ライブ盤「THE ”LIVE”1975-1985」が発表されるまで、全米でのライブ盤売上歴代1位だった。そして5枚目に発表した「CHICAGO X」は彼らの初めての1枚組のアルバムとなった。話はそれたが彼らのサウンドは、天才アル・クーパーが在籍したブラッド・スウェット&ティアーズと並び、ブラス・ロックと呼ばれパイオニアとして語られる。シカゴは後期から現在に至るまでは、AOR色の強いバンドとして知られているが、初期はメッセージ・ロックを大きく打ち出した音楽だった。この作品は当時のヴェトナム戦争、公民権運動などの時代背景を取り入れたロックの名盤として燦然と輝いている。


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