役割   副教会長

 先日、いつも料理の下ごしらえに使っている圧力鍋が使えなくなった。取り扱い説明書と見比べて色々調べてみると、
そこにあったことにも気づかないような、本当に小さなネジがひとつ外れてなくなっていた。結局、合うネジが見つからず、
取り寄せもできず、今は圧力鍋としてではなく、普通の鍋として使わせてもらっている。それにしても、あんなに小さな
ネジひとつが、圧力鍋の機能を支える大きな役割を果たしているということに、改めて気づかせていただいた。

 ふと若いころにはまっていたジグソーパズルを思い出した。出来上がったものを額に入れて部屋に飾っていたりもしていた。
ジグソーパズルのピースも小さなネジと一緒で、一片一片それぞれに役割があって一つがかけても完成しない。


 私たち人間もそうかもしれない。私たちはそれぞれの持ち場立場で、神様から役割をいただいている。職場であっても、
家庭であっても、また町内会などのコミュニティであってもである。そしてどの役割もとても大切なものであって、必要なもの
なのだ。その役割に「うれしく、たのしく、ありがたく」誠実に向き合っていくことが大切なのだと思った。そしてその役割が世の
お役に立つ働きとして体現していくことができるよう、願い続けることが信心の稽古となっていくのだ思う。

 また、小さなネジにも一片のピースにも心を向け、そしてそれに感謝できるような信心をさせていただけることも願い続けて
いきたいと思った。

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