基本は「うれしく・楽しく・ありがたく」      近藤佐枝子    

 先日「夢をかなえるゾウ」という本を読んだ。この本は簡単に言えば、成功するための課題が順番に書かれている本で、友人から勧められて読んでみた。

 面白いなと思ったのは、最初の課題は、靴を磨くということが書かれている。いつも自分を支えてくれる靴を大事に、「ありがとう」という思いを込めて磨きなさいということだ。そして、最後の課題は、毎日感謝するということでしめられているのである。自分が不足に思ったり、満たされていないと感じたとき、それを埋めることができるのは自分ではない。物理的な物であれば、他から与えてもらわなければいけないし、精神的なことであれば、それを埋める手だてや、きっかけが必要なのである。だからこそ、周りの人や物なにもかもが、自分が生きるために存在してくれている。それに満たされて生活している。だからありがたい。ということなのである。この本は、感謝で始まり、感謝で終わる。そこに興味をひかれた。

 そこでふと、当教会のあいよかけよの生活運動の実践目標を思い出した。基本は「うれしく・楽しく・ありがたく」なんだと本当に実感した。

 うれしく・楽しくあるために思うことは、自分にとってうれしく・楽しくない事態が起こったときに、それに乗っかっていけばいいんじゃないかなということだ。神様に祈りながら、問いかけながら…。そして、それにも感謝しながら…。そうしていくうちに、うれしこと・楽しいことがどんどん増えていくのではないかと思う。
 言霊って本当にあるんだと思う。毎日、うれしい・楽しい・ありがたいと思って生活していれば、本当にうれしく・楽しく・ありがたいことがたくさん起こってくるのだと思う。だからそんな風に生活していきたいと思った。
 基本は「うれしく・楽しく・ありがたく」。




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