大切なものに気づく  近藤 悠人
    

 私は7月1日より名張を離れ、京都でひとり暮らしを始めた。2ヶ月程のひとり暮らしを通して、名張で過ごしていた頃には気づけなかった、さまざまな大切なことを発見することができた。

 私はひとりで住むようになるからには、多少の寂しさがつきまとうであろうと考えていたが、その心配はこれまで送ってきた生活によってかき消されている。
その生活とは、事あるごとに大学の友達や、京都に下宿している高校時代の友達と、私の家で集まってパーティするといった賑やかな生活になったのである。
テスト期間においては、大学の友達が私の家に3日間ほど住み込んで、一緒に勉強した。実家から通っていた頃は、終電などの事情があったため友達付き合いを濃厚にすることが出来なかった。そのため友達の存在の大きさや大切さに気づけなかったが、こういった生活を送ることで初めて気づくことができた。

  先日、上野高校に通っていた時に所属していた卓球部のOB会に参加した。私の学年と、その上下1年の3世代の全員の仲が非常に良く、今回の集まりでそれを改めて実感することができた。この要因は各々が相手の個性を大切にし、認め合っているところにあると私は思う。今回のOB会でその良い関係がいかに貴重かを実感することができた。これからも相手の個性を大切にし、より良い人間関係を築いていこうと思った。

 

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