「幸せのたね」を配る         教会長

 ここ1ヶ月余りの間、名張やお隣の伊賀上野の町が、何度かテレビで紹介されている。先日はロケで石原良純さんが旧町界隈を歩いておられるところに、実際に遭遇した。またABCテレビ「おはよう朝日です」では、名張や伊賀上野が立て続けに登場していた。

 名張の内容は、「ローカルヒーロー参上」と題して、名張に出没する「地元戦隊ヒーロー」を紹介していた。名張市には「BUDOUKA集団ショーレンジャー」(青蓮寺湖に住む、ブドウを宣伝する正義?の味方)、「赤目集団ウォーターフォールズ」(赤目四十八滝の観光客の味方?)、「伊賀牛集団V3(部位スリー)」(普段の姿はお肉屋さん。変身しておいしい肉の焼き方を教えてくれる)などが町の中に出没している。他にも怪人二十面相(名張は江戸川乱歩の生誕地であることから)も秋になると、それこそ神出鬼没?するらしい。いずれも観光客の人気者となっているらしいが、テレビでの宣伝力はたいしたもので、テレビ出演後は問い合わせが多いらしい。

 また、春の伊賀上野では、町中が忍者だらけになる。「伊賀上野NINJAフェスタ」というイベント期間中、忍者のコスチュームで町を歩くと色んな特典がある。例えば、市内中心部(茅町←→西大手間)の伊賀鉄道が無料乗車できたり、観光施設が割り引きや無料で入場できたり。ちなみに伊賀鉄道の電車は、二編成が全身忍者の塗装を施されている。

 また、市議会は議員全員が忍者の格好で議事進行を行い、郵便局では局員全員がやはり忍者の格好。ここまでやると、やはりマスコミがほうってはおかない。

 名張も伊賀も自然環境は抜群で、観光資源もそこそこあるが、今まで宣伝が下手だったのだろうか、あまりパッとしないイメージがあった。しかし、マスコミの影響か、目に見えて観光客が増加しているようだ。

 自然環境や観光資源を「たね」とすると、人々の口コミや、マスコミの宣伝が水や肥料になり、大きな花が咲く。町が賑やかな雰囲気になることは、やはり心が明るくなる。

 金光教祖がまいた「幸せのたね」は、多くの布教者や信奉者という「水」「肥料」によって大きな花が咲いた。その美しい花を皆さんの信心で咲かせ続けて欲しい。そして、ひとりでも多くの方に「幸せのたね」をお配りできるような信心を展開して頂きたいと思う。
 今日の天地金乃神大祭で、たくさんの「たね」をお持ち帰り頂き、大きく育てて下さい。


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