お繰り合わせの中で    副教会長
  
先月の末、母と二人で父の遺骨を迎えにいってきました。父の遺骨は、以前実家のあった静岡県島田市、JR島田駅前にあるお寺で供養していただいていました。本堂の地下にロッカーのような区画があり、そこに納骨してそこで13回忌まで法要していただき、その後はお寺の庭にある供養塔で合同供養してもらえるというシステムになっていました。
 当時、そのお寺にご縁をいただくまで、母は墓地を探していました。妹の職場が遠方になったということもあり、自力でお参りに行ける墓地ということで探したのですが見つからず、唯一見つかった墓地は、バスの停留所から山道を徒歩30分というような、山の奥深くでした。母一人では、簡単にお参りに行けるような場所ではありません。 そんな中、知人からの紹介で、そのお寺にご縁をいただくことができました。

 しかし、母が名張に引っ越して来ることになり、また妹も神戸に転居するということで、実家を売却したため、父の遺骨だけが島田に残ることになりました。母も妹も私もそのことが気がかりで、ご都合お繰り合わせをお願いしていましたが、このたび、ご時節をいただき、上野親先生のお取次のままに、親教会の霊園信奉者奥城に納めていただくことになりました。
 役所への手続きも驚くほどスムーズに、また島田のお寺のご住職にも快く送り出してもらうことができました。
 もし母が、希望どおりの墓地を見つけて購入していたら、父は今頃一人で島田にいることになります。不足に思いがちだった墓地が見つからなかったこともご都合だったのかと思いかえをさせていただくことができ、本当にありがたいことだと思いました。
 随分遠回りをし、色々な思いもありましたが、今月末には納骨させていただく予定です。今後も父が名張教会のご霊神として、家族はもとより、信奉者の皆さまのことをを守ってくれることを念願しています。



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