願いを叶えるには、まず願う  教会長  

  令和4年、明けましておめでとうございます。本年も教会だより『和らぎ』をよろしくお願いいたします。

  先日、勤務校の音楽部員の精鋭さんたちが、アンサンブルコンテスト県の地区大会に、3組出場しました。70組の出場組の中で、県代表になれるのは15組。楽器を始めたばかりの1年生も交じって、コンクールに臨みました。

 当音楽部は、夏のコンクール県大会で優勝し、別のコンクールでも全国大会出場など、輝かしい成績を残しました。優秀な3年生たちが引退したあと、残された後輩たちも、先輩に続けと、限られた練習時間をフルに活用して、コンテスト当日を迎えました。指導の中心となる主担顧問の先生は、「3組すべてが金賞で県代表になること」を目標に、優しくも厳しい指導をしてこられました。

 私は裏方に徹しつつ、部員たちの演奏を聴いて、心の中で「この子たちが、納得のいく演奏で、目標を突破できますように」と、祈り続けていました。以前の学校なら「お広前」があり、一緒に祈念することがあたりまえだったのですが、公立中学校ですから、そうは行きません。しかし、部員たちには「念ずれば通じる」的な話をさせてもらっていました。
人懐っこい部員たちは、早くから私に親しく接してくれるようになっていたのですが、ある部員が、私のお腹に注目(失礼ですよね〔笑〕)しはじめ、すれ違うたびに触っていくようになりました(実は同じことが前任校でもありました)。いつしか、それが伝染しはじめ、他の部員がまねをするようになりました。さらには、私のお腹に触って「金賞が取れますように」と念じる輩が出てきました。私は「先生のお腹はビリケンさんかい!?」とツッコンでやると、余計にうれしそうな顔で触ってきます。その甲斐あって?か、コンテストでは3組とも金賞で県大会に進出しました。

 「鰯の頭も信心から」ということわざがあります。本来このことわざは、揶揄の意味で使われることが多いのですが、なにはともあれ、願わなければ始まらないと思います。「当たるわけないやん」と思っても、宝くじは買わなければ絶対に当たりません。
どんなことでも、一心に願いましょう。思い通りにはならないかもしれませんが、願うことで、叶うことは絶対あるはずです。
百年祭に向かって、みんながうれしく楽しくありがたい日々を送れるよう、願い続けてまいりたいと思います。


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