周りも自分もハッピーに  近藤 悠人

 私が京都府亀岡市に住みだして2年が経過した。名張市に非常に良く似た規模、気候、環境で
自分にとっては非常に住み心地の良い街で、楽しく過ごさせていただいている。

亀岡市でご縁を得た友人の家が、文房具、書籍、教科書を扱っている会社で、その社長さんに
日頃良くしていただき、ダイビングを教えてもらったり、お酒を共にいただいたりと、本当に感謝しきれない。

 ある日このようなことを言われた。「一日一善って言葉あるけど、そんなん屁みたいなもんや!!
もちろん素晴らしいことやけど、誰でもできるからそこから成長はないねん。もう一つ上に成長する
には一日三善ぐらいの気持ちでおらなあかん!!そして一日一回は人を面白おかしく驚かすって
こともやってみ!!」何か心にスッと入ってきたその言葉を言われて以来生活に取り入れるよう
心がけた。

 3ヶ月後、自分の生活の中での変化が起きた。友達や仕事仲間が何に対して喜びを感じるか、
ということに敏感になったということ。常に人を喜ばせようと考える習慣が身についたということ。
そして自分のことが好きになり、心に余裕ができたということである。そのことを社長に報告すると
「人生楽しなってきたやろー????常に人を喜ばせることばっかり考えとったら前向きにもなるし、
人のことを好きになるし、マイナスに考える余裕もなくなるやろ。人をハッピーにしてたら、見返りあ
ろうがなかろうが自分もハッピーになれんねや」

 最近気づいたが、この社長は日常から、人を驚かせることばかり考えている。はたから見たら、
仕事の合間を見つけては本当に「アホなこと」ばかりしている。だがそれはすべて、人を驚かして
喜ばせようという心から動いているようだ。そして何より、この社長ほど人生を楽しんでいる人は
なかなかいないだろうと私の中で確信している。大金持ちでもなく、休みも週一日、朝早くから夜
遅くまで働いておられるこの社長が、なぜここまで人生を楽しんでおられるのか聞いてみたら
「人生面白おかしく、自分も周りもハッピーにするのが俺のポリシーや。大金持とうが、社会で成功
しようが、周りの人をハッピーにすること以上の喜びなんてないと思ってる」

 11月30日に、23歳にならせていただいた。今後、この言葉を大切に「面白おかしく周りをハッピーに」
という心を持って生活していこうと思う。


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