質問:イライラしたり、嫌なことがあると自分の手首をナイフで傷つけてしまいます。親や友達にもばれるのが怖くて相談できず悩んでいます。(高校3年・女子)

 

答え:自傷行為の中でも、手首自傷症候群(リストカット症候群)と呼ばれる症状ですね。自分に痛みを与えることで、生きていることを自覚したいという気持ちからおきるようです。リストカットをする人にはいくつかの特徴があります。
@10代〜20代の若者の未婚女性に多いAささいな失意体験でおこり、そのきっかけのほとんどが対人葛藤である。Bほとんどが手首の内側の表皮を切るC習慣化する傾向があり、頻繁になるが、自殺までいかないのがほとんど。

私も実際、リストカットで悩んでいるという生徒から相談を受けたことがありました。誰にも知られたくないということでしたが、勇気を出して私に相談してくれました。そして、ナイフを私に預けました。私は「このナイフは預かっておく。もし返して欲しかったらいつでも言ってきなさい。このナイフを見て、君の症状がよくなるようにお祈りしているから。」と伝えました。それ以来、彼女の自傷行為はやみました。

 専門医の診察を受けるにこしたことはありませんが、とにかく、自分の信頼できる大人の人に相談して下さい。できるなら両親に話すのが一番です。どんな状況であっても、親はあなたを理解してくれようと努力してくれます。しかし、それができない事情もあるでしょう。ならば学校の先生、特に保健室の先生などはどうでしょう?秘密は守ってくれるでしょうし、お話を聞いて下さると思います。また教会へ参拝しておられるなら、教会の先生にお取次をお願いするのもよいでしょう。あなたのお話を真剣に聞いて下さり、神様にあなたのことを取次ぎ、お祈りして下さいます。

 無理に切るのをやめようとしても、ますますストレスがたまって症状がひどくなるかもしれません。今の自分の心境や思いを素直に話せる人に、聞いてもらうだけでずいぶん楽になると思います。