言葉  副教会長
  


 
テレビか何かで見たのだが、将棋の羽生善治竜王の信条のひとつに「言葉は人をつくる」というものがあって、
口に出す言葉はよく考えて大切にと心がけているそうで、娘さんの話では家ではマイナスの言葉は一切言わない
そうだ。

他にも言葉にまつわる話はよく聞く。最近聞いたものは、お芝居の間はより綺麗なセリフを言えるような気がするか
らと常に口の中を綺麗にしている俳優さんの話。そして少し怖い話だが、マイナスの言葉ばかり他人に吐いていると、
脳が自分に言われていると勘違いして、どんどんマイナスの感情が自分の中に蓄積されていく。だからこそ、ポジティブ
な言葉を発することが大切なのだという話などがある。

 言葉は借り物だからという人もいるが、このように言葉についての話を色々聞かせてもらうと、書き言葉も含めて、
言葉は私たちにとってとても影響がある大切なものだと思う。だからこそ自分が「うれしく たのしく ありがたく」和やか
にいられるような言葉を発せられるように祈っていきたいと切に思う。

2月25日には第三回名張和らぎ落語会が開催される。それこそ落語家さんといえば言葉を大切にされ、私たちを楽し
ませてくれるためにただただ精進してくださっているいわば言葉のプロである。そんな世界に生で触れることができると
いうことに喜んで「うれしく たのしく ありがたく」参加のおかげをいただきたいと思う。


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