金光様からのメッセージ   教会長 


 8月30日、今年も恒例の「金光八尾高校三年生本部参拝」が行われました。
 金光八尾には今年6月、校内に「お広前」が誕生し、生徒や教職員が思い思いに、毎日のように参拝してきます。
 そんな中、広前開設2日目から、M先生が毎朝、参拝されるようになりました。M先生自分が金光教の信奉者であるという意識はありません。高校3年のクラス担任を持ち、英語を担当するM先生にとって、最近は生徒の進路指導のことで頭がいっぱい。しかし、お広前にお参りすることで、とても心が穏やかになり、一日元気で過ごせるような気分になるということで、毎日参拝してくるようになりました。

 本部参拝の朝、新大阪駅で生徒たちが集まってくるのを待っているとき、M先生が私に「先日、参拝指導で見た『おかげは和賀心にあり』の映画の中で、教祖様って、いろんなことを言い当てられたり、予知能力があるように描かれてますよね。今の金光様も予知能力とかあるのですか」とたずねてこられました。私は「予知能力があるかどうかはわからないけど、昨年の本部参拝で、自由時間に金光様のところへお取次に行った生徒が、『金光様の前に出たとたん、言おうとしていたことが全部飛んでしまったと同時に、私の言いたいことをこのお方は全部見抜き見通しておられると感じて、そのとたんに涙があふれて止まらなかった』という話をしていました。見抜いておられるかどうかを感じるのは、参拝された方の心の向きだと思いますよ」と返答しました。

 無事に参拝がすみ、夜反省会がもたれました。その席でM先生が私のところへやってきて、「近藤先生、今日、うちのクラスの○○という生徒(女子)が自由時間に金光様のところへ、お取次に行ってました。そしたら金光様が彼女に向かって満面の笑みでお話をしてくださったんだそうです。そして、彼女にご神米とともに「これを英語の先生にわたしてあげなさい」と、一枚の英文の紙を手渡されました。彼女にとって英語の先生といえば、私になるので、私にその紙を手渡してきました。これってどういうことなんでしょうね?」と聞いてこられたのです。私は、その英文を見せられた時、朝のことがありましたので、鳥肌が立つ思いになりました。

 金光様は、なぜ彼女に英文の手紙を手渡したのか、またそれを「英語の先生に」とおっしゃったのか、はてまた、なぜこの英文の手紙を金光様は用意されていたのか…。
 釈然としなかった彼女の頭の中が、はっきりしたことは言うまでもありません。

                           「和らぎ」バックナンバーへ