テーマは心で見ること 副教会長
昨年の秋から暮れにかけて、「ゴーイング マイ ホーム」というドラマを観ていた。簡単に言えば、クーナという小人に関わることで少しずつ変わっていく家族の物語だった。クーナが本当にいるかいないかではなくて、それぞれの理由があるにしろ、普通いるわけがないと思われるようなクーナを真剣に求めた結果、本当に少しずつ見える世界が変わってくる。まさに心で見ることで現れた光景だった。そんな様子が、観ていてとても心地よかった。ラストシーンは普通の日常風景。いつもと同じような、少し違うようなそんな所にも心惹かれた。
心で見れば過酷な砂漠にも井戸が見える。そして逆に見ればどんな状況にあっても、心の井戸が見える人にとってみれば砂漠は美しいのだろう。
自分の日常生活に置き換えてみたらどうだろうか。目に見えることだけではなくて目に見えないところを大切にしていくと、自分にとっての「心の井戸」が見えてくるのではないかと思う。そうするとキツネの言うかんじんなところである、自分の世界の美しさ、ありがたさ、大切さなどを実感できてくる。=「神のおかげにめざめ」に繋がってくるのだと思った。
ドラマの主題歌の槇原敬之さんの「四つ葉のクローバー」にも「この目で見ることができないからといって そこにはないともう決めつけたりはしない」という歌詞がある。この時期にこのドラマに出会わせていただいて、「心で見る」ということの大切さを再認識させていただいた。