子供から学んだこと   近藤佐枝子


 相変わらず長男は野球が大好きで、毎週せっせと練習、試合にと通っている。ただ長男にも悩みがあって、なかなか体が大きくならないこと、パワーがないことなどを自分なりになんとかしたいと思っているようで、毎晩素振りをしたり、食事にも気をつけたりている。そんな中、背番号が18番から34番になってしまった。長男にとったら、悔しかっただろうに、「また背番号変わった」と一言言っただけだった。私も私で、考えなしについ「頑張っているのにかわいそうやなぁ」と答えると、長男は「かわいそうって言わんといて。お母さんがかわいそうって言ったら、僕頑張れなくなるやん」と怒ってきた。
 
 それを聞いて、本当に反省した。長男の周りで起こってくることは、すべて長男が成長するために必要な大切なことで、それをありがたいことと受け止めなければならない私が、なんてことを言ってしまったんだろうと思った。長男にとって、ここでこういう気持ちを味わうということが、大きな糧になるんだろうなと思うと今後が楽しみになってくる。神様にはお礼し、言葉では激励し、心の中では応援しながら、長男の成長を見守っていきたいと思った。
 
 話は変わって、レンタルビデオ屋さんで6〜7年前の学園ドラマを借りてきた。5年生のクラスの話で、子供二人としっかりはまってしまった。例のごとく生徒に問題がおきて、それを教師と一緒に解決していくといった話なのだが、長男は「こんな人おらんわ」とか自分のクラスを思いながら見ていたが、二男がかなり感情移入して見ていたのには驚いた。
 
ある女の子がダイエットをして給食を食べなくなる。それを、給食を作ってくれているお姉さんが悲しむ。その後いろいろあって、食べることの大切さや、作ってくれる方へのお礼の心が湧いてきて、給食のお姉さんにあやまり、しっかり給食を食べるようになるといった話だった。

 二男は、給食のお姉さんにあやまりにいく所で、声をだして泣いていた。「うれしかった」と言っていた。それから給食が好きになったようで、「今日は全部食べた」とよく言っている。そして私は、「残さず食べなさい」とばかり言っているだけの自分に反省し、このテレビドラマを借りたタイミングに、そしてこのドラマに感謝しているといった次第で…。

 こんなふうに、子供を通して神様から色々学ばしてもらっている毎日。日々子供と共にお育て頂いています。信心の稽古をさせて頂いているおかげで、思い変えができたりして、気持ちを助けて頂いているんだと実感しています。そんな環境にいることに感謝しないといけませんね。


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