記念祭を終えて   副教会長 


 記念祭を無事奉行させていただいて約二カ月が過ぎました。頂いた教話のDVDやみんなで作ったカウントダウンのデータを
編集したりしているうちに、やっと記念祭を振り返る気持ちになってきました。
 振り返って思うことは、楽しかったなぁということばかりです。そして、たくさんの方々が御用のおかげを頂いて下さり、
ありがたかったなぁということ。たくさん行き届かなかったことがあって、みなさんにご迷惑やご心配をおかけしたこと等、
反省点はたくさんありますけれども、みなさんの真心が集まって記念祭を奉行させていただくことができたということが本当
に嬉しかったです。

 二十年前、七十年祭のときには、なにも分からずにバタバタと、気付いた時には終わっていたという感じでした。
 十年前、八十年祭のときには、私がやらなきゃと肩に力が入りすぎて、が(=我)だらけの自分だったような気がします。
ありがたいとか嬉しいとか楽しいというよりも、しんどいという思いが先にきていて、思うにとても険しい顔で迎えた記念祭
だったかもしれません。ありがたいとか嬉しいとか楽しいとか感じている余裕がありませんでした。

 そう思うと、信心目標である「うれしく、楽しく、ありがたく」を常に心に留めておくことがとても大切なことなのだと気
付かされました。すべての御用の底にあるものは、「やらなきゃ」という義務感ではなくて、「うれしく、楽しく、ありがたく」
の前向きな気持ちなのだということです。たとえ大変な御用であったとしても、御用に使って頂ける「うれしさ、ありがたさ」
そして御用に向き合える「楽しさ」を忘れてはいけないと思いました。
改めて、いつでもおだやかにお広前のお徳の中で信心の稽古に励みたいと思わせて頂きました。そして、その中から何かが生まれ
たらいいなと思います。また百年祭に向けて、この十年もそんな御用に使って頂きたいと思いました。
 

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