「風の日おめでとう」 副教会長
数日前の風の強い夜、ふと「風の日おめでとう」という言葉を思い出しました。「風の日おめでとう」は、くまのプーさんにでてくる有名なフレーズのひとつです。
とても強い風の吹く日だから「今日は風の日」と友達に聞き、プーさんは他の友達に「風の日おめでとう」と言って挨拶にまわるのです。友達のところをまわる途中
で風が強いからこそ起こるトラブルに「困った。どうしよう」と言いながらも「風の日おめでとう」という姿勢は最後まで崩さない。そんなプーさんの様子に癒されなが
らも、一方で「プーさんすごい!」と感動してしまっている自分がいるのです。
天地の中に生かされている私たちには、天地のおはたらきの中で、自分の度量ではどうすることもできないことがたくさん起きてきます。また自分という小さな個
の中でさえも同様です。そんな時、一見マイナスのことのように思えることにも「おめでとう」という言葉を片隅に置いておくことの大切さをプーさんに教えてもらった
ような気がするのです。
また、教祖様が「日が暮れたら大晦日と思い、夜が明けたら元日と思うて、日々うれしゅう暮らせば家内に不和はない」とみ教え下さっています。一日一日が特別
な日。「おめでとう」と暮らしていけたらいいですね。
たぶん私はこれからも寒い日には「寒い、寒い」とつい愚痴を言ってしまったり、雨の日には「洗濯物が乾かない」と文句を言ったりしてしまうのでしょう。そんな自分
であっても、心のどこかで「寒い日おめでとう」「雨の日おめでとう」などと思えるよう心掛けていきたいと思いました。
最後に前述したプーさんの話ですが、風のせいでプーさんに作ったばかりの家を壊され、それでもプーさんから「風の日おめでとう」と言われたイーヨー。怒りもせず
に「はい、ご丁寧に」と答えます。ここが私のお気に入りです。
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