一日も早い復興を願って    教会長

  去る4月14日、16日に立て続けに発生した熊本地震と、その多くの余震により、たくさんの方が被災し、いまだに不自由な避難生活を続けられている。
心よりお見舞い申し上げるとともに、一日でも早く、元の生活に戻られることを祈念してやまない。
 各地では、被災地への救援活動や義援金募金活動など、地震に遭われた方々へ、温かい思いを届けようとする活動が日々続けられている。にもかかわらず、
救援物資が届きすぎたり、ほとんど届いていなかったりと、地域や避難場所によってずいぶんばらつきがあるというような報道を耳にした。
 阪神淡路、東日本と、この20年あまりの間に大震災を2回経験した私たちは、情報伝達のノウハウをずいぶん学習してきたように思っていたが、
実際はそうでもないようだ。
以下の引用は、南阿蘇方面に住む私の親しい友人がブログで書いたものである。

熊本地震の翌日に午前や午後のワイドショーで「地震が少ない地方なので油断があったのでは?」や「危機管理は大丈夫だったか?」
などとコメントする出演者が多く、とても憤りを覚えました。まるで気を抜いてるから被災したと言わんばかりの発言です。それとも
避難用具を持ち歩いて生活してろとでも言うのでしょうか。この方々が地震の際はさぞかし立派な対応をとるのでしょうね。
 現場では身近に起きた正確な被害情報を必要としました。危険な震源方向に避難してしまう可能性だってあります。道は通れるのか?
避難所は機能するのか?火災等の発生はないか?などの様々な情報です。補給可能なガソリンスタンドも3日程分かりませんでした。
こんな時期にバラエティーあってもまず観ません。災害中のバラエティーが不謹慎であるか?などの議論があった様ですがどうでも良い
です。

 
 余震におびえ、屋外での避難生活を強いられた彼の元に、肝心な情報は届けられていなかった。最近は、メディア・リテラシー=「情報メディアを読み解き、
必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力」の向上に努めていかねばならないと言われているが、その肝心で必要な情報が、今回の震災でも
一番困っている被災者に届いていないという実態が浮き彫りになっている。
 多くの方に、今まさしく「神心」が発動している。この「神心」が、ひとりでも多くの被災者の元に届き、助かりにつながっていかねばならない。私たちも、正しい
情報を入手し、お役に立つはたらきができるよう、神様にしっかりと願いを立て、救援活動を展開してまいりたい。



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