祈り続ける  副教会長
  

  度重なる台風や豪雨、地震などの自然災害で甚大な被害がでています。天地自然のお働きの中で起こってくることと理解しているつもりではいるものの、どういうふうに心を持っていったらいいか中々複雑ではあります。でも今は、ただただ被災地の一日でも早い復興を祈るばかりです。

 先月号の「和らぎ」巻頭言で、教会長が巻頭言にお遍路さんに行かせていただいたことを書いていました。私にとっても大きな経験となりました。徳島県一県ではありましたがひたすらお参りし続けた、ただ祈り続けた旅だったような気がします。
 
後日、ある信者さんが撮りためた『四国歩き遍路の旅』を見せていただきました。これは、初めて歩き遍路をされる男の人を追ったTV番組で、まだ放送中で成就していないのですが今後も見続けたいと思うものでした。番組冒頭彼はお遍路さんの手順を教えてもらいます。その中のひとつに、お参りするごとに自分以外の人の名前を五人唱えなさいと言われます。最初は家族、友人等の名前を唱えていたのだと思います。でもそれを真面目に実践していくうちに、旅の間に出会った方やお接待を受けた方の事を祈っていくようになっていくのです。中には、出会った方の病気の息子さんなど会ったこともない人の事を、その人に代わって祈るようなこともありました。それを見て私は祈るということはこういうことなのだと思いました。最初は言われたとおりにしていただけなのだと思います。とてもたどたどしく微笑ましいものでした。それが続けていくうちに力強い祈りへと変わっていく様を見せてもらいました。

 彼のように一回五人と決めてもいいと思います。どんな方法でもいいのです。祈り続けるということが大切なのかなと思いました。

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