今どきの高校3年生です(3) 教会長

 明けましておめでとうございます。
本年も「和らぎ」をよろしくお願いいたします。

昨年の新年号に続き、同じタイトルです。
2学期の授業で、「3分間スピーチ」を全員にしてもらっています。その中で、とても素晴らしいスピーチをしてくれた
Nさんの原稿を紹介したいと思います。彼女はもちろん未信奉者ですが、信心の一番大切なツボをしっかりと押さえ
てくれています。

私は2学期から、ほぼ毎日お広前に行っています。金光教の信仰をしているわけでもありませんしそんなに
神様を信じているわけでもありません。ただ、毎日お願いいしていたら、受験に合格させてくれるのではない
かという軽い気持ちで行き始めました。お広前はすごく良い(畳の)においがして落ち着きます。なにより、宗教
の先生方が、普段の出来事や相談事を聞いてくださるので、毎日お広前に行くことが楽しくなり、学校の中で
一番好きな場所になりました。

 私は勉強が嫌いなので、部活動を引退してからも、なかなか受験勉強に身が入りませんでした。でも、毎日
お広前に行くようになり、お祈りを終えると、気持ちだけはやる気が出てきて、放課後学校に残って勉強できる
ようになりました。
 そんな時、ふと思ったことがあります。神様はただ、お願いごとをかなえてくれるのではなくて、お願いごとが
かなうようにしむけてくれるのではないかと。
 そして、先日の公募推薦の入試までには、風邪などひかず、万全の態勢で受験できますように、と毎日お願い
したからなのか、当日はここ最近にもないほど、とても体調がよい状態で受験できました。しかし、残念ながら、
入試の結果は不合格でした。やっぱり、どれだけ神様にお願いしてもだめだったなと思ったこともありました。
でもそれは、間違った考えだとわかりました。今まで自分が勉強してきてなくて、楽をして合格しようという甘い気持ちで
いたので、受からなかったのだと思い直し、反省しています。

 お広前に行くようになって、少し考え方が変わりました。毎日が平和で、何の不自由なく生活できていることに
感謝の気持ちをもつことができるようになりました。これからも勉強できる環境にいられることに感謝し、最後には
笑えるように、諦めずに受験を頑張ろうと思います。

 思い通りにならないことが、大きなチャンスの時かも知れません。どんな時でも、神様を離さない姿勢が大切ですね。


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