遺骨収集に参加して   近藤日々希

  今回、私は教会長から「遺骨収集奉仕が最後になるかも知れない」と聞き、参加することにしました。
中学2年生の時以来、2回目の遺骨収集参加です。前回とは違い、私と同じ学年の友達や先輩、兄や
その友人と、年の近い人たちがいたので、緊張せずに参加できました。飛行機に乗るのも久しぶりだった
のですが、耳鳴りに悩まされました。

 一度参加しているので、慣れているものだと思っていましたが、前日までの雨で、山道がすごくドロドロに
なっていて、着ていたつなぎを泥まみれにしながら、道なき道を進んでいきました。
 前回の参加の際、私は手りゅう弾や遺骨を発見しましたが今回は自分自身で発見はできませんでした。
友人たちは遺骨や、アメリカ軍が使用したと思われる銃や弾丸、弾倉を見つけていて、うらやましく思いました。
そのことを同じ班員の方に話したら「確かにご遺骨を発見できなかったのは残念だったけど、例えみつけられ
なくてもいい。この行事に参加することに意味があるんだよ」と教えてもらいました。このように、今回参加できて
なによりもよかったことは、地元の人々や他県から参加した皆さんと交流できたことです。
 その方々に、自然壕の中で生活しておられた場所に案内してもらいました。壕の中は思ったより広く、石を積み
上げて作った風呂のような場所がありました。おそらくその壕に身を隠していた人々(民間人・軍人)がそこに地下水
を溜め、飲料水として飲んでいたのではないかと教えてもらいました。

 ここでは書ききれないようなたくさんのことを学ぶことができました。今回が最後と聞いて、本当に残念です。高校
の時にも参加しておきたかったなと、いろんな方のお話を聞いて思いました。
 もし、またこの遺骨収集に参加できるような機会をいただけたならその時は喜んで参加したいと思います。今回
の「沖縄遺骨収集」に参加でき、本当によかったです。

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