「平 成」   教会長
  

 新年明けましておめでとうございます。

 思い起こせば30年前、昭和64年のお正月、生まれて初めて金光教本部で過ごしました。当時私は金光教学院で修行中。お正月三が日は、ご本部へ初詣に来られる参拝客の対応ということで、ご用に当たらせていただいておりました。
 昭和64年といえば、その2年ほど前くらいから、昭和天皇のお身体がすぐれず、毎日のようにテレビやラジオで、陛下の今日のご容態について、報道されていました。そして、昭和63年末頃からは、いよいよ体調が思わしくないということで、世間では「自粛」というフレーズが合い言葉になり、クリスマスやお正月も何かいつもと違う雰囲気でした。
 1月7日に陛下が崩御、その午後に当時の小渕恵三官房長官が「新しい年号は『平成』です」と発表されたのが、ついこの間のようです。

 私にとっては、昭和として過ごした23年は教会子弟として、平成の30年間は金光教の教師としての立場で来させてもらいました。 平成の30年の間に、結婚し、名張にご縁をいただき、2人の子どもを授かり…という具合で、人生の大きな経験をたくさんさせていただきました。色んな方に育てていただいた平成30年間でした。感謝・感謝の30年です。
 例年ですと、お正月に「一年の計は元旦にあり」のことわざのごとく、色んな計画をしたり、ビジョンを描いたりと考えますが、今年は5月に新しい年号の時代を迎えるにあたり、そのことを考えたいなあなんて思っています。そして、この平成31年の残り4ヶ月間は、自分が歩んだ平成の時代を振り返って、感謝やおわびの時間を持たせてもらえたらと考えています。

 さて、名張教会では、あと4年後、2023年(新元号5年)に開教100年の記念の年をお迎えします。ご縁のある信奉者の皆さまが、家族一同元気で、記念祭に向かって歩んでいくことができますよう、日々祈念申し上げますとともに、新しい年号が発表された後に、「100年記念祭奉迎委員会」設立を願っています。そして、記念祭に向けた1年目として、ますます地域に開かれ、お役に立つ教会とならせていただけますよう、歩みを進めてまいりたいと思います。


  「和らぎ」バックナンバーへ